脳梗塞の前兆は高血圧とは限らないことが判明
最近、血圧が高くなくてもおきてしまう前兆がない脳梗塞があることがわかってきました。脳梗塞の前兆は高血圧とは限らないのです。しかも高齢になると高い確率でこの脳梗塞に該当することになるとか。『ためしてガッテン』の「まさか脳卒中体質に!?」で紹介されていました。
脳梗塞の前兆なしに倒れた女性
脳梗塞の前兆がないのに救急車で運ばれた74歳の女性の症例を見てみましょう。女性のの異変は朝起きてまもなくにおきました。
トイレのドアがゆがんで見えたのです。少し様子を見ていましたが、足元がふらつき転倒。家族が急いで病院に運びました。治療を受けて一命は取り留めたのです。
しかし、女性は人一倍、脳梗塞には注意を払ってきました。自身の母親を脳梗塞で失っていたからです。とくに気をつけていたのは血圧。日々の血圧の数値は上が130前後。正常な値を維持しています。脳梗塞の前兆は見られませんでした。
脳梗塞の前兆なしに出血していた
驚くのは血圧だけではありません。病院に運び込まれたときのスキャン画像を見てみると、たしかに脳梗塞が白く映っています。
しかし、主治医が重要視するのは脳の別の場所。ほかの箇所にも、前兆なし小さな脳梗塞がおこっていたのです。
脳の出血や梗塞は14か所にも及んでいました。しかも、ぜんぶ女性が倒れる前からできていたのです。このときの脳梗塞が15か所めでした。脳梗塞の前兆がないばかりか、すでに脳梗塞が発生していたのです。
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■『ためしてガッテン』
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