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平滑筋が原因でおきる新型の脳卒中ってなんだ?

高血圧など脳梗塞の前兆がなくてもおきてしまう新型の脳卒中は、脳卒中体質と呼ばれる人におきるもの。そして、この新型の脳卒中には脳の中の平滑筋が原因でおきるのです。『ためしてガッテン』の「まさか脳卒中体質に!?」で紹介されていました。



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平滑筋が原因でおきる新型の脳卒中ってなんだ


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脳卒中体質の秘密は穿通枝

じつは脳卒中体質の秘密は、脳の手や足の動きに関わる運動機能を関わる部分にあります。それは「穿通枝」と呼ばれる0.5mmほどの細い血管です。

脳の中では、普通の血管は枝分かれしていく構造になっています。大から中、そして小とだんだん細くなっていく構造です。しかし、穿通枝は太い血管から細く枝分かれした状態。大から小にいきなり枝分かれしているのです。

穿通枝は誰もが持っているもの。そして、その構造から穿通枝は詰まったり破れたりしやすい部分でもあります。じつは脳卒中体質におこる新型の脳卒中はこの場所でおこっていたのです。


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平滑筋がせり出して脳梗塞

穿通枝の血管の壁というのは平滑筋と呼ばれる筋肉でできています。これは血管が広がりすぎるのをおさえる役目を果たします。

脳卒中体質の人は、1日のうちで血圧が上がったり下がったりを何度も繰り返した状態。すると、この平滑筋が活発に働くことになります。これが繰り返されると、平滑筋は仲間を増やす増殖因子を出すのです。

増殖因子で仲間がどんどん増えると、今度は血管の内側に平滑筋がせり出してくることになります。これがさらに進行すれば、血管が詰まってしまって脳梗塞になってしまうというわけです。

■『ためしてガッテン』
「まさか脳卒中体質に!?」

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