眠りが浅い原因は「古い脳の覚醒」にあった
満足に睡眠がとれない「かくれ不眠」は全国に3千万人。その「かくれ不眠」で眠りが浅い原因は「古い脳の覚醒」にありました。本人が自覚していない古い脳の覚醒が、睡眠中に細切れにおこっていたのです。『ためしてガッテン』の「グッスリ朝まで眠る術」で紹介されていました。
眠りが浅い人の脳を精密検査
「かくれ不眠」に共通するある特徴を世界で始めて明らかにしたのが、ピッツバーグ大学のエリック・ノフジンガー博士。博士は眠りが浅い7人の睡眠中の脳を精密に検査しました。すると、本来は休んでいるはずの脳の一部が、異常な活動を示していたことがわかったのです。
じつは、人間の脳には「古い脳」と「新しい脳」があります。進化の過程であとから獲得した新しい脳は大脳新皮質です。その奥にあるのが「古い脳」。まだ人間がサルになる前の鳥類や哺乳類とほぼ共通した構造の脳になります。
そして「かくれ不眠」の人は脳の大部分が休息しているにもかかわらず、古い脳が覚醒状態だったのです。これが眠りが浅い原因になります。
眠りが浅い原因は古い脳の覚醒
睡眠中にもかかわらず古い脳が覚醒しているのは、いわば外的を警戒している状態。周りを警戒しながら眠るネコをイメージするとわかりやすいでしょう。実際、睡眠中の眠りの深さを見てみると「かくれ不眠」の男性は睡眠中に68回も「覚醒」状態がありました。
しかもそのほとんどは、本人が自覚していない数秒から数十秒のものです。つまり、睡眠時間としては十分に眠っているのですが、それが異常に細切れの状態ということ。これでは熟睡感はありません。
このように「かくれ不眠」で眠りが浅い原因は、古い脳の覚醒にありました。本人の自覚なしに睡眠が細切れ状態になっているため、眠りが浅くなって熟睡感が得られなかったのです。
■『ためしてガッテン』
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眠りが浅いのは「かくれ不眠」かもしれない