大腸がんの予防に効果のあるにんにく摂取量は?
にんにくを毎日よく食べる人の大腸は健康的です。はたして、どれくらいのにんにく摂取量が必要なのでしょう? 実際に大腸がん予防に効果のあった地域で食べられているにんにくの量を見ていきましょう。『みんなの家庭の医学』の「医食同源スペシャル」で特集していました。
にんにくが大腸がん予防効果を発揮
青森県十和田市はにんにく生産のメッカ。毎日食べているにんにくが大腸がん予防効果を発揮して、どの農家の人も健康な大腸を持っていました。とある家庭の1日のにんにく使用量は1日あたり2玉。夫婦で1玉ずつ食べていることになります。どのように食べているか、具体的に見ていきましょう。
まずは朝食です。豚汁にはにんにくを厚めにスライスして投入。そこに、醤油とザラメで3時間煮詰めて作るにんにく味噌を大さじ1杯入れたあと、普通の味噌で味付けしています。もう1品、冷奴にはにんにく味噌を乗せていました。お漬物にもにんにくの千切りが入っていました。
この女性の家には、にんにく味噌のほかにも、にんにく調味料がいろいろあります。にんにくを1年間醤油に漬け込んだにんにく醤油漬けは、調味料として醤油を使うだけでなく、にんにくをそのまま食べることもあるとか。レシピは、にんにく10kgと醤油18リットルと単純明快です。
大腸がんの予防効果がある理由とは
夕食のカレーにもにんにくを使用します。使用するのは大粒2玉。にんにくを豚肉と一緒に炒めて煮込んだら、カレールーを入れて完成。にんにくはもはやカレーの具の1つでした。もう1品、千切りにしたにんにくと野菜のかき揚げは、にんにくの強い風味で天つゆや薬味は必要ありません。
この家庭のにんにく摂取で注目すべきは、にんにく味噌とにんにく醤油漬けです。じつは、熟成にんにくは「S-アリルシステイン」が増えることがわかっています。この「S-アリルシステイン」こそ、にんにくに大腸がんの予防効果がある理由です。
実際、ほかのにんにく家庭でもにんにくを熟成させて使っていました。ある家庭では、およそ3年間漬け込んだにんにくの酢漬けが常食。にんにく1.5kgとお酢1.5リットルで作ったものです。ほかの家庭では、3年間焼酎に漬け込んだにんにく酒を発見。にんにく400gと焼酎800mlで作ったものです。
■『みんなの家庭の医学』
【医食同源スペシャル】
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