ビタミンCの効果を得るには1日最低100mgを摂取
ビタミンCは、体の酸化を防いでくれる抗酸化物質の代表的な存在です。みかんやレモンなどの柑橘類、イチゴやキウイ、緑黄色野菜に豊富に含まれていることが知られています。このビタミンCの効果を得るには、1日100mgを最低限の摂取量として考えるのが基本です。
ビタミンCの抗酸化効果は細胞膜の外
ビタミンCは抗酸化作用で知られる脂溶性のビタミンEと違って水溶性。脂肪からできている細胞膜の中に入ることができません。このため、ビタミンCの抗酸化効果は、細胞膜から外に漏れ出したり血漿の中で発生した細胞の酸化を促す物質を消し去るというものになります。
そして、ビタミンCは体内では合成することができません。ビタミンCの効果を得るには、外部から摂り入れる必要があるわけです。その摂取基準は、成人男女ともに1日100mgが推奨値。ちなみに、ビタミンC100mgはみかんなら4個、レモンなら1個分に相当します。
ビタミンCのみならず老化を防ぐ抗酸化物質の多くは、野菜や果物、肉や魚など、私たちがふだん食べている食材に含まれている成分。抗酸化効果を得る基本は、ふだんの食事にあるといえます。
ビタミンC効果を得る最低限の摂取量
とはいえ明らかに足りていない成分は、サプリメントを有効利用するのも手。食事をサポートしてくれるのがサプリメントと考えましょう。とくにビタミンCはストレスや睡眠不足、激しい運動などで大量に消費されるもの。現代人の体はビタミンCが不足しがちです。
しかも、ビタミンCは体内に貯蔵できません。というのもビタミンCは水溶性のため、まとめて摂取しても必要ないぶんは尿や汗で排泄されてしまうのです。
だからこそ、ビタミンCの効果を得るには1日100mgを最低限の摂取量として考えて、サプリメントも駆使してできるだけ多めに摂るようにします。1回にまとめて摂るのではなく、こまめに摂ったほうがビタミンCの効果が無駄なく発揮されるでしょう。
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