糖尿病の治療「糖質制限」は肉も魚も脂もOK!
世間でもだいぶ認知されてきた、糖尿病の治療に効果的な「糖質制限」。なんと「糖質」さえ控えていれば、肉も魚も脂もどれだけたくさん食べてもよいという糖尿病の食事療法です。糖質制限がなぜ糖尿病の治療に効果的なのか、そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。
糖質を摂らない糖尿病の治療法
そもそも「糖質」とは何なのでしょう? まず頭に浮かぶのが砂糖。砂糖をたっぷり使用しているケーキやチョコには糖質がたっぷり入っています。しかし、糖質を含む食材はそれだけではありません。
じつは「お米・パン・パスタ」などの主食の成分は、ほとんどが糖質なのです。さらに、カボチャやジャガイモといった根菜類にも糖質はいっぱい。さらには、ビールや日本酒などの醸造酒にも、糖質はたくさん含まれています。
そして、糖質を含む食材をなるべく摂らない糖尿病の治療法が糖質制限。それさえ控えていれば、なんでも食べてもよいという夢のような食事療法です。
糖尿病治療に糖質制限が有効な理由
それでは、糖質が少ない食材とは何でしょうか? その代表格がタンパク質や脂が主成分の「肉」や「魚」です。そして、チーズなどの乳製品のほか、バターやマヨネーズなども問題ありません。
なぜ糖尿病の治療に糖質制限が有効かというと、血糖値がほとんど上がらないため。糖尿病治療のカギを握るインスリンの分泌が、極めて少なく済むからです。
私たちは食事をすると、食べ物は消化器官で分解されてブドウ糖になり、体内に吸収されて血糖となります。インスリンは、この血糖を全身の細胞に運ぶ役目を果たすホルモンの一種です。
血糖値を上げない糖尿病の治療法
そして糖尿病は、何らかの原因によってインスリンの分泌が少なかったり、インスリンの働きが弱かったりするために、血糖値が下がらない状態が長く続く病気です。
血糖値が高い血液はドロドロの状態。このドロドロの血液が柔らかい血管を傷つけていくことで、さまざまな合併症を引き起こすのが糖尿病の恐れられる理由なのです。
つまり、糖質制限とは糖質を制限することでインスリンの分泌を抑えて、血糖値を上げないようにする食事法。甘いものに加えて、炭水化物や糖質を含むいろいろな食材を減らします。それ以外の食材であれば、肉でも魚でも脂でも摂ってもよいという糖尿病の治療法なのです。
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