寝酒は無呼吸症候群を悪化させて突然死を招く!?
欧米では「ナイトキャップ」と呼ばれる「寝酒」は一般的な風習といえるでしょう。しかし、その寝酒が「睡眠時無呼吸症候群」を悪化させて、突然死を招く可能性があるのをご存じですか? 一見、寝酒は寝つきをよくしているように見えて、じつは睡眠の質を下げているのでした。『駆け込みドクター!』で紹介されていました。
寝酒は睡眠の質を下げて突然死を招く
日本でも不眠の解消を目的として寝酒を飲む人が多いのが現状です。たしかに寝酒は、寝つきをよくする効果はあります。しかし、一方で自律神経の交感神経を刺激してしまうため、逆に「睡眠の質」は悪くなってしまうのです。
睡眠の質は、就寝してから3時間以内におこる深い眠りがしっかりとれているかが重要。交感神経が高まってしまうと、なかなか深い眠りに入れなくなってしまうのです。
そして、起きているときは基本的に体は壊れていくものと考えてください。それを修復しているのが睡眠です。睡眠の質がよくないと、痛んだ体が再生されていないことになります。それだけで、心筋梗塞や脳卒中などによる突然死のリスクが高くなってしまうのです。
寝酒で睡眠時無呼吸症候群が悪化する
寝酒の影響はそれだけではありません。寝酒をすると「睡眠時無呼吸症候群」が悪化するのです。これは、お酒の影響でのどの筋力が落ちると同時に、のどの奥がむくんでしまうため。のどの付近の気道が狭くなってしまい、無呼吸になりやすくなるのです。
しかも、これが突然死を招く原因となる可能性があります。睡眠中に無呼吸状態が続くと、心拍数が上昇。心臓や血管に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中などの突然死の危険が高まるのです。
しかも、睡眠時無呼吸症候群の人は合併症のリスクも上昇します。心筋梗塞・狭心症は2~3倍、脳卒中は4倍、高血圧症は2倍、糖尿病は2~3倍も発症リスクが高まるのです。
■8月3日放送『駆け込みドクター!』
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