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40代からの医療情報…現役看護師が監修

めまいの原因がわからないなら偏頭痛を疑え

国民が訴える不定愁訴で常にあがるのが「めまい」です。めまいに悩む人は、わかっているだけでもおよそ280万人。50代半ばを境に、めまいを訴える人が急増します。そんなめまいに関して、2013年に驚きの新事実が報告されました。何をやってもなかなか治らないめまいの中に、いままでのめまいとはまったく違う原因でおきる「新型めまい」が発見されたのです。



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平衡感覚の誤った情報で脳が勘違いする

これは5月27日放送の『みんなの家庭の医学』で取り上げられていたもの。そのめまいの原因とは「前庭性偏頭痛」です。前庭性偏頭痛は、国際頭痛学会が制定する国際頭痛分類で、2013年にようやく認められたばかりの新しい病気です。

偏頭痛の詳しいメカニズムはわかっていませんが、ストレスなど何らかの原因で耳の付近にある三叉神経から「神経ペプチド」という神経伝達物質が過剰に分泌。神経ペプチドが血管を急激に拡張させることで神経が過敏になり、偏頭痛がおきると考えられています。

そして同時に、神経ペプチドは偏頭痛をおこすだけでなく、前庭と呼ばれる平衡感覚をつかさどる器官にも過剰に作用。平衡感覚の誤った情報が脳に伝わってバランスに異常があると脳が勘違いするのです。


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めまいに襲われたら「前庭性偏頭痛」を疑う

これこそが「新型めまい」の正体。「脳の勘違い」によるめまいだからこそ、従来のめまいの検査では原因を解き明かすことができません。

しかも偏頭痛持ちの人は、頭痛はかなり日常的におこっているものであるため、意外と意識していないもの。病気の一部と考えていない人もいるほどです。このため、めまいのことばかりに気をとられ、ついつい頭痛を見過ごしてしまうケースが多いといいます。

だからこそ、840万人もいるといわれる偏頭痛持ちの人が、めまいが襲われたときには「前庭性偏頭痛」を疑うことが重要。偏頭痛持ちの人がめまいに襲われたら、専門医を受診することをオススメします。

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