尿のPHが5.5以下だと尿路結石に注意が必要
尿路結石の元となる結晶ができやすいかどうかは、尿が酸性かアルカリ性かでわかります。尿が酸性に傾いていると尿路結石ができやすくなるのです。具体的には、尿のPHが5.5以下の状態が3日以上、続いた場合は尿が酸性に傾いているといえます。『ためしてガッテン』で紹介されていました。
尿を酸性に傾ける生活習慣
尿路結石対策の1つに、結石の元となる結晶を作らせないために、尿を酸性に傾けないというものがあります。このたため、なるべく野菜や果物など尿をアルカリ性にする食品を食べるのがおすすめです。
とはいえ、尿を酸性に傾けるのは食事だけではありません。生活習慣も尿を酸性に傾ける大きな要因です。
とくに肥満の人はアンモニアの産生が障害されて、尿が酸性に傾くといわれています。そもそも尿には腎臓で作られるアンモニアが含まれているもの。このアンモニアには尿をアルカリ性に傾ける働きがあるのです。
尿のPHが5.5以下が3日以上続く
しかし、内臓脂肪は蓄積すると腎臓がアンモニアを排出する役割を抑制してしまいます。アルカリ性のアンモニアが出なくなるため、尿が酸性に傾いてしまうのです。
基本的に尿は、正常であれば弱酸性。弱酸性に保っている理由が、そこにアンモニアが流れていることなのです。このように尿路結石は、生活習慣と密接にかかわっているのでした。
なお、尿が酸性に傾ぎすぎている目安は、尿のPHが5.5以下の状態が3日以上、続いた場合。その場合は尿が酸性に傾いているといえるので、食生活を見直したり内臓脂肪を減らす努力をしましょう。
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