心筋梗塞の症状は心臓に痛みがあるとは限らない
心筋梗塞の症状と聞くと「心臓をかきむしられるような痛み」をイメージします。しかし実際は違う場合もあるのです。それが「無痛性心筋梗塞」です。痛みを感じない心筋梗塞の症状を詳しく見ていきましょう。『ためしてガッテン』の「まさかの奇跡の生還SP」で紹介されていました。
実際の無痛性心筋梗塞の症状
急性心筋梗塞は年間4万人以上が亡くなる怖い病気。しかし、そのうち1万~2万人の人は症状が無痛性である可能性があるといいます。まずは無痛性心筋梗塞の症状を実際に見てみましょう。
福岡県に住む86歳の男性は、2年前に心筋梗塞の発作をおこしました。しかし、胸の痛みはまったくナシ。自覚症状としては、貧血か血圧が下がったかな…という程度でした。
発作はお昼前、自宅に戻ったときのこと。急にトイレに行きたくなったのです。トイレから出ると、なぜか体がだるく感じられます。そのとき、自宅に届いた1枚の郵便物が届きました。じつはこの男性、たまたま前日に病院で血液検査を受けていたのです。
血液検査の結果には、心臓の異常を知らせるとんでもない数値がありました。すぐに病院に向かった男性は、かろうじて一命を取り留めました。病院へ来なかったら心室細動で致命的になっていたと担当医は振り返ります。
胸の痛みを感じない心筋梗塞の症状
香川県に住む65歳の男性も、胸の痛みをまったく感じない症状のまま心筋梗塞の発作をおこした1人。心筋梗塞を発症したその日、男性は立食パーティに出席していました。
開宴から2時間ほどたったときに一瞬立ちくらみの症状が出たものの、立ち上がったときには普通の状態。そのままパーティに参加し続けます。パーティ終了後は少し気分が悪くなり、さらに軽い寒気も感じ始めました。
そこで奥さんに迎えに来るよう電話をしたところ、なぜか奥さんと一緒に主治医が到着。そして、男性を見るなり、すぐに病院へ行くよう促したのでした。心筋梗塞という言葉は、頭の片隅にも出なかったといいます。
いずれのケースも心臓の冠動脈が詰まっていて、詰まった先に血液が行き渡らない状態。まさに生死の境をさまよっていたのです。こうして2人の男性は、痛みのない心筋梗塞から奇跡の生還を果たしました。
■『ためしてガッテン』
【まさかの奇跡の生還SP】
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