鼻毛を抜くと必ず抜いた側の目から涙が出る理由

鼻毛を抜くと涙が出るのはご存じのとおり。しかし、その涙が必ず抜いた側の目から出ることはあまり知られていません。これは涙腺にかかわる神経節が左右に分かれて配置されていることに起因すること。鼻毛を抜くと必ず抜いた側の目から涙が出る理由を見ていきましょう。

鼻毛を抜くと抜いた側の目から涙

鼻毛を抜くと必ず抜いた側の目から涙が出るのは、涙腺の分泌にかかわる神経節が左右に配置されていることに起因します。そして、その神経節と鼻が近い位置にあるのです。

このため、鼻毛を抜くという局所的な刺激は同じ側の神経節だけに伝わります。それが涙腺に伝わると涙が出る仕組み。こうして、鼻毛を抜いた側の目からだけ涙が出るというわけです。

ただし、鼻毛を抜くことは衛生学的観点からは推奨できません。鼻の穴は、外部からのほこりや粘膜からの分泌物が常に滞留する場所。気温も高く湿気も多いので、細菌が繁殖しやすいからです。むやみに鼻毛を抜くと毛穴に雑菌が入り込み、化膿する危険があります。

鼻毛を抜くと、ウイルスなどの細菌から身を守る呼吸器のフィルターとしての機能低下にもつながります。人間が鼻で呼吸すると、空気中の病原菌などを吸い込んでも、鼻粘膜の表面にある鼻毛や粘液などが捕捉するからです。

また、鼻から吸い込んだ空気は鼻の中を通ることで温かく湿った状態で肺へ送られます。すなわち、鼻毛はいわば加湿機能付きの空気清浄機の重要なパーツ。フィルターのようなものです。

肺やのどを外部から保護するためにも、むやみに鼻毛を抜くのはよくないでしょう。鼻毛は抜くよりも短く切ることがオススメです。

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