「鼻呼吸」にしただけでアトピーが大改善!
薬では治らなかったアトピー性皮膚炎が「鼻呼吸」にしただけで大改善した人がいます。じつはアトピーの原因が口呼吸の場合があるのです。口呼吸が自律神経のバランスを崩して、全身の免疫系に異常が発生するのがその理由。口呼吸を鼻呼吸に変える方法を詳しく紹介します。
鼻呼吸は哺乳類本来の正しい呼吸法
「口呼吸」とは、安静時に口で呼吸している状態のことです。通常、哺乳類本来の正しい呼吸法は「鼻呼吸」。言葉を発したり、激しい運動をするときは口呼吸になりますが、安静時は鼻から吸って鼻から吐くきます。安静時にも関わらず口呼吸するのは、ほかの哺乳類を見ても不自然な呼吸法です。
鼻呼吸の場合、空気中の病原菌などは吸い込んでも、鼻粘膜の表面にある鼻毛や粘液などがキャッチ。また、鼻から吸い込んだ空気は鼻を通ることで温かく湿った状態で肺へ送られます。
すなわち、鼻呼吸はいわば空気清浄機能付きの加湿器のようなもの。肺やのどを外部から保護してくれます。
口呼吸が臭い玉の原因だった
一方の口呼吸は、病原菌などが直接のどに侵入してしまいます。吸い込む空気も冷たく乾燥しているため、唾液による殺菌・消毒効果が発揮されにくくなるのです。
こうして発症するのが慢性扁桃炎。この慢性扁桃炎が長く続くと、免疫システムが疲弊してしまうため、免疫系の異常がおこりやすくなります。それが、いわゆる臭い玉の原因にもなるのです。
さらに唾液の分泌は自律神経が支配するもの。常に口の中が乾いていると交感神経が優位な状態が続くために、自律神経のバランスが乱れることに…。これも全身の免疫系に異常をおこす原因になるのです。
こうした免疫系の異常が引き起こすのがアトピー性皮膚炎。このほか、アレルギー性鼻炎やぜんそく、尋常性乾癬などの原因にもなるのです。
鼻呼吸にするためのトレーニング
それでは、口呼吸を鼻呼吸にするにはどうすればよいのでしょう? それには「口輪筋トレーニング」と「鼻呼吸シール」を行います。
まず口呼吸のクセを治すのが鼻呼吸シール。たとえばテレビやリモコン、鏡など目立つ場所にシールを貼り付けたら、それを見るたびに口を閉じるように意識するのです。これは認知行動療法と呼ばれる治療法。口呼吸を意識するだけで改善効果があるため、だんだん鼻呼吸になっていきます。
口輪筋トレーニングは、口呼吸で弱った口を開閉する筋肉を鍛えるもの。用意するのは直径3cmほどのボタンとたこ糸、2リットルのペットボトルです。ボタンにたこ糸を通したら、反対側をペットボトルに取り付けます。
そして、ボタンを唇と歯の間にはさんで、ペットボトルを持ち上げるのです。水の量を調整して、自分が持ち上げられる最大量の半分にしてください。この重さで5秒間持ち上げては5秒間休む…という運動を1日20回行うのです。
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