インナーマッスルと体幹はイコールではなかった
サッカー日本代表の長友佑都選手が書いた体幹トレーニングの本がベストセラーになるなど、体幹という言葉もすっかりおなじみ。この体幹と、ダイエットなどで耳にするインナーマッスルとはどのような違いがあるのでしょう? 体幹とインナーマッスルの違いを解説します。
インナーマッスルは姿勢を細かく調節
体幹とは、頭・腕・脚以外の胴体すべての筋肉のことです。一方のインナーマッスルは、体の表面に見える表層筋とも呼ばれるアウターマッスルに対しての深層筋のことになります。インナーマッスルは、おもに姿勢を細かく調節したり、関節の位置を正常に保ったりするという働きをしています。
一方、体幹を鍛えると運動時の体の安定性が高まってパワーがアップします。脚の力を腕に伝えるなど、体幹には力の伝達機能も備わっているため、スポーツ時のパフォーマンス向上につながるわけです。
このため、トップアスリートたちも体幹に注目。女子プロゴルフの宮里藍選手も「ゴルフで必要なのは体幹」と話しますし、プロ野球・巨人の内海哲也投手も「体幹がしっかりしたことで上体のブレが少なくなった」とコメントしています。
インナーマッスルは一般人向けの運動
体幹を鍛えるとは、胴体のインナーマッスルとアウターマッスルの両方を鍛えることになります。逆に、インナーマッスルを鍛えるときは、胴体だけに限りません。
ダイエットのインナーマッスルは、腹筋や股関節まわりが注目されていますが、じつは肩や腕にも存在しているのです。すなわち、体幹を鍛えることにインナーマッスルも含まれますし、インナーマッスルを鍛えることに体幹も含まれます。
とはいえ、両者はイコールの存在ではありません。乱暴に切り分けるなら、体幹はアスリート向けの運動で、インナーマッスルは一般人や高齢者向けの運動といえるでしょう。
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