脳を活性化するなら利き手の反対でお手玉する
お手玉による脳への刺激は、さまざまな病気の治療に効果があります。実際、お手玉を始めてわずか一週間で不眠が解消してしまった患者もいるほど。お手玉は脳の血流を増加させ、脳を活性化するのです。10月29日放送『ためしてガッテン』の「脳フル回転する昔遊び」で紹介されていました。
利き手の反対のお手玉で脳が活性化
お手玉で脳を活性化するための簡単な練習法があります。それは、普通は利き手で投げているお手玉を、反対の手で投げるようにするのです。
じつはこのとき、脳の中ではすごいことがおこっています。利き手で玉を放ったときは脳の前頭前野は活性化しませんが、反対の手を使うと血流が増加して活性化するのです。
このお手玉による脳への刺激は、さまざまな病気の治療に効果があることがわかってきました。熊本県熊本市のクリニックでは、うつや不安障害などの治療にお手玉を使っています。
ポイントはやはり、利き手ではない手のほうを重点的に使うことです。利き手でやっていたお手玉を途中で切り替え、それを繰り返すことが、脳の働きをがぜん変えるといいます。
ジャグリングで脳の神経線維が増加
人付き合いへの不安から引きこもりを続けていた男性は、お手玉を続けて一週間くらいで、半年続いていた不眠が解消しました。上達すればもっと難しい技に挑戦することを繰り返して、脳を刺激することで症状を改善する人がたくさんいます。
イギリスの研究グループは、お手玉のような玉を宙に放るジャグリングという遊びを6週間行ったら、脳にどんな変化があるかを調査。脳の神経細胞同士をつなぐ「白質」という神経線維のかたまりの増加量を比較しました。
すると何もしない人と比べて、練習した人は白質が6%も増加。練習を止めて4週間後も、効果はまだ持続していました。
脳の神経線維が増えたということは、それだけ脳の伝達速度が速くなったということ。ポイントは、難しい技に挑戦することといいます。海外でも認められているお手玉の効果、脳の活性化のためにぜひ実践してみましょう。
■10月29日放送『ためしてガッテン』
「脳フル回転する昔遊び」
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けん玉の技がすぐできるようになる方法とは