牛皿・ねぎ塩牛カルビ定食(成型肉)(並盛)は、牛皿とねぎ塩牛カルビ皿を組み合わせた贅沢な定食メニューです。一食あたりの塩分量は6.2gと、成人の1日の推奨塩分摂取量(男性7.5g未満、女性6.5g未満)の80%以上を占めています。 この塩分は牛皿のタレ、ねぎ塩だれ、成型肉に含まれる塩分、味噌汁、漬物などから来ています。「成型肉」とは、小さな肉片を結着させて形を整えた加工肉のことで、加工の過程で塩分が加えられるため、生肉より塩分が高くなる傾向があります。 「ねぎ塩」という調味法は、ねぎの香り成分と塩味が牛肉の旨味を引き立てる効果があり、牛皿のタレは醤油ベースの甘辛い味わいが特徴です。これらの調味料が合わさることで、複雑な味わいを生み出すと同時に、塩分量も増加します。 栄養学的には、塩分(ナトリウム)は体内の水分バランスの調整や神経伝達など、重要な生理機能を担っています。しかし、過剰摂取は高血圧や心臓病などのリスク要因となります。日本人の平均塩分摂取量は10g前後と言われており、WHO(世界保健機関)の推奨する5g未満を大きく上回っています。 このメニューの塩分量は非常に多いため、タレを全て使わず少し残す、味噌汁(塩分1.3g程度)や漬物(塩分1.1g程度)は控えめにするなどの工夫をし、その日の他の食事では塩分を極力控えめにすることが重要です。また、食事後には水分をしっかり摂ることで、余分な塩分を排出する助けとなります。高血圧や腎臓病などの持病がある方は、このメニューの摂取を避けるか、医師や栄養士に相談しながら慎重に塩分摂取量を調整しましょう。