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認知症かどうかを診断「模写テスト」とは?

認知症はどのよう見極めるのでしょうか? 医師が診断の目安にしている検査があります。それが「模写テスト」です。立方体や時計を描いてもらうと、そこに認知症の典型的な症状が現れてしまいます。模写テストの中身を見ていきましょう。7月27日『駆け込みドクター!』の「認知症の新常識SP」で紹介されていました。



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認知症かどうかを診断「模写テスト」とは?


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認知症には立体的な絵を描けない症状がある

まずは、ごく普通の立方体を模写するテストです。サンプルを見ながら模写してよいのですが、認知症の人が描くと線や形が歪んでしまいます。

これは認知機能が低下したアルツハイマー型認知症の特徴です。立体的な絵を描くことできない人は、迷子になったり、場所がわからなくなってしまうことがあります。

時計の絵を描くテストもあります。ものの形や大きさ、位置、方向などを認識する能力があるかを調べるものです。

まず針のない時計の絵を描いてもらいます。すると認知症の人は、12時の位置に「1」と描くてしまい、その数字も10で終わっているのです。さらに、数字が詰まりすぎて半円で終わっていたり、盤面にタテに数字を並べたり、はたまた中央に「トケイ」と描くような人がいたら、高い確率でアルツハイマー型認知症を発症している可能性があります。


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認知症の症状を時計の模写テストでチェック

次に、時計の10時10分の長針と短針を書くテストです。認知症の人は、長針も短針も10の位置に描く傾向があります。10分の位置がわからないため「10」と表示された場所に、長針も短針も描くてしまうのです。

時計の模写テストは、言葉の理解や記憶力、注意力、計画性、空間認識などの衰えをチェックできます。時計を正しく描けない人は車の運転や家事など、日常生活に支障をきたすことが多いのです。

身近に認知症を疑う人がいたら一度、立方体や時計の模写テストをやってみるとよいかもしれません。うまく描けないようですと、認知症の可能性があります。

■7月27日『駆け込みドクター!』
【認知症の新常識SP】
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