子宮内膜症の原因は女性の排卵回数の増加にある
子宮内膜症は推定患者数は260万人ながら、病院で実際に治療を受けている人はその4分の1以下の60万人という病気。子宮内膜症の患者数は40年前と比べる30倍にもなっています。子宮内膜症の原因とその治療法を見ていきましょう。『THEセンタク』で紹介されていました。
子宮内膜症は10人に1人がかかる
子宮内膜症の症状は激痛に特徴があります。針で刺すような痛みやハンマーで叩かれたような痛み、雑巾が絞られるような痛みと、痛みの感じ方はさまざまです。
この子宮内膜症は、月経のある女性の10人に1人がかかるといわれています。しかも、この痛みが体のあちこちに次々に現れるのです。下腹部や肺、足の付け根、太ももに痛みが出る場合もあります。
子宮内膜症は放置しておくと不妊症となるケースもしばしば。最悪は卵巣や子宮の切除・摘出に至ることもあります。しかし、生理痛がひどいと思う女性のうち、通院しているのはわずか15%ほどなのです。
子宮内膜症の発見を遅らせる原因
生理痛に悩む女性たちが病院へ行かないのは、生理痛は病気ではないという思いから。これが子宮内膜症という病気の発見を遅らせる原因の1つとなっています。
一般的に、子宮内膜症の治療はピルを飲むことです。そして、ピルに関して誤解が多いことも子宮内膜症の発見を遅らせる原因でもあります。
妊娠に影響があると考えたり、副作用が重いと思ったり…。しかし、ピルをやめればすぐに排卵が始まって妊娠できますし、低用量ピルは副作用がほとんどありません。医師の指導の下で服用すれば、子宮内膜症の痛みが軽減されます。
子宮内膜症が増えている原因とは
それでは、子宮内膜症が増えている原因はどこにあるのでしょう? 子宮内膜症は毎月の排卵が刺激が原因となって悪くなる病気です。
現代の女性は初経の年齢も早く、閉経の年齢も遅くなっています。一方で、1人の女性が産む子どもの数は減少。女性の経験する排卵の回数が増えているわけです。子宮内膜症になることも増えてしまっている原因です。
治療でピルを飲むということは、子宮内膜症の原因となる排卵を止めて卵巣を休ませることが目的。子宮内膜症にかかりにくくなりますし、悪くなりにくくなるのです。
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