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長引く風邪は鼻茸(はなたけ)という病気かも

鼻茸(はなたけ)は手術で切除すれば完治する病気。しかし最近、手術で切除してもまた鼻茸ができてしまう「好酸球性副鼻腔」が増えています。長引く風邪はもしかしたら鼻茸が原因かもしれません。『ためしてガッテン』の「鼻水に潜むまさかの現代病」で紹介されていました。



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長引く風邪は鼻茸(はなたけ)という病気


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好酸球の炎症が元で鼻茸ができた

10年前に鼻茸の手術をした61歳の男性が、鼻の異変に最初に気づいたのは、職場でコーヒーを入れたときのこと。香りをまったく感じなかったのです。まさに鼻茸の初期症状。すぐに手術を行い、無事に鼻茸を取り除きました。

手術から5年経過したころ、男性の体にある変化が現れました。年齢のせいか、体力の衰えを感じるようになったのです。ちょっとした階段で息切れしてしまうほど。さらに、風邪のような症状が何か月も続いたのです。

かかりつけの内科を受診すると、男性は鼻茸を再発していました。こうして、二度目の手術を受けたというわけ。すると、鼻茸のなかに「好酸球」と呼ばれる物質があったのです。

好酸球は白血球の一種で、本来は外から来た異物をやっつける「よいもの」です。しかし、この好酸球が増えすぎた場合、異物を攻撃するだけでなく自分の体を攻撃してしまい、炎症を引き起こしてしまうのです。この炎症が元で、鼻茸ができていたのでした。これが好酸球性副鼻腔という病気です。


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大人ぜんそくは鼻茸を併発しやすい

つまり、好酸球が増えすぎる体質こそが、鼻茸を取っても再発してしまう原因だったのです。それでは、この新型鼻づまりはどのように見分ければよいのでしょう?

それは「せき」です。これも好酸球の仕業です。じつは、好酸球は鼻の粘膜だけでなく、気道にも炎症を引き起こします。そして、これがぜんそくです。じつは、新型鼻づまりとぜんそくは兄弟病なのでした。

危険なのは、鼻茸の症状である「鼻水・鼻づまり」と、ぜんそくの症状である「せき」の両方が出てくるため、風邪と間違えてしまうこと。長引く風邪と思って時間が経過していき、どんどん悪化してしまうのです。

大人になってからぜんそくにかかった人は、とくに鼻茸を併発しやすいといわれています。この「好酸球性副鼻腔炎」の患者は、数万から数十万人と推定されています。

■『ためしてガッテン』
【鼻水に潜むまさかの現代病】

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