尿検査前日は野菜や果物のとりすぎに注意!
年に一度の健康診断といえば、毎回気になるのが「尿検査」でしょう。前日に変な過ごし方をしたばかりに、再検査になるのが心配なところです。そこで、尿検査前日の正しい過ごし方を紹介します。『ためしてガッテン』の「危ないおしっこの真実」で紹介されていました。
尿検査前日にビタミンCに注意
尿検査前日はアルコールを控えるのは当然のこと、健康診断で変な結果が出ないように野菜や果物たっぷりの昼食や夕食を食べる人も多いのでは? 尿検査前日に、少しでも日ごろの不摂生を挽回しようという気持ちはわからなくもありません。
しかし、アルコールを控えるのは望ましいのですが、野菜や果物のとりすぎには注意が必要。というのも、野菜や果物に含まれるビタミンCは大量にとりすぎると、潜血反応をブロックしてしまうことがあるからです。
尿検査前日に野菜や果物をとりすぎると、血尿があっても「問題なし」となってしまうこともあります。とくに、タブレットなどでビタミンCをとることはやめたほうが賢明です。
尿検査当日のジョギングはNG
それでは尿検査当日、ふだん日課どおりにジョギングしてよいものでしょうか? 走ったりして足が地面とぶつかる衝撃があると、足の血管を通る赤血球の一部が壊れてしまうことも…。それが尿に出てしまうことがあるのです。尿検査は、朝一番の安静な状態で取るようにしましょう。
尿検査前にうっかりおしっこを出してしまう場合があります。このとき、しっかり水分補給して、おしっこが出るようにすべきでしょうか? 水分のとりすぎは尿を薄くしてしまいます。
もし異常があっても「問題なし」となってしまこともあるため、無理な水分補給はNG。採尿は10ccもあれば十分なので、大量の尿が必要なわけではありません。また、お茶などのペットボトル飲料にはビタミンCが入っていることもあるので、飲むならお水を少々…が正しい選択です。
尿検査当日は途中の中間尿をとる
尿検査は当日にも疑問に思うことは多いはず。たとえば尿の採取。尿の最初からをとるべきか、尿の途中からをとるべきか悩ましいところです。正解は尿の途中。出始めは血液や最近が混入しやすくなるため「中間尿」をとるようにしましょう。
尿検査の当時に採尿して、あまりに色が濃かったり薄かったりするのも気になります。しかし、一般的に尿の色で大きな異常を見分けることはできません。とはいえ、尿の色でも簡単に見分けられる病気もあります。
いつも濃い黄色~茶褐色のおしっこが出ている人は、肝臓の病気に注意が必要です。逆に、いつも薄い色のおしっこの場合は、糖尿病や腎臓病に要注意。糖尿病は血液中の糖分が高いため無意識にたくさん水を飲んでいるため。腎臓が悪い人は尿を濃くすることができない場合があるからです。
■『ためしてガッテン』
【危ないおしっこの真実】
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