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40代からの医療情報…現役看護師が監修

「過活動膀胱」には貼付タイプの薬もある!?

急に我慢できないほどの尿意をもよおし、漏らしてしまったり頻尿になったりするのが「過活動膀胱」。悩んでいる人は40歳以上で810万人にも上るといわれています。命に関わる病気ではありませんが、仕事や睡眠が妨げられるなど生活に支障が出かねません。近年、副作用の少ない薬が登場し、治療の選択肢は広がっています。



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治療では、膀胱の収縮を抑える「抗コリン薬」を使います。以前は1日2回飲むタイプがほとんどでしたが、近年は1日1回だけで効果が長く続くタイプが登場。2013年にはお腹や太ももなどに1日1回、湿布のように貼り付けるタイプも公的医療保険が適用となりました。抗コリン薬は患者によって尿の出が悪くなるほか、口の渇きや便秘などの副作用があります。

2011年には、交感神経を刺激して膀胱を緩める「ミラベグロン」という薬が発売されています。この薬の場合は尿の出は悪くならず、口の渇きなどの副作用もほとんどありません。さまざまな薬が登場してきたことで、症状に合わせて治療の選択肢が広がっています。

骨盤近くの筋肉に電気で刺激を与えて、膀胱の収縮を抑える治療もあります。現在、国内で公的医療保険が使えるのは低周波を流す治療だけ。ただし、お尻や下腹部に電極を付ける必要があり、治療中にピリッとした痛みがあります。

磁気刺激も有効で、磁場を発生させる装置付きの椅子に1回20分ほど座って行うものです。痛みはなく、服を着たままで受けられ、電気よりも膀胱の収縮を抑える効果は高いとか。2013年、医療機器として承認されました。

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