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加齢黄斑変性を見分ける「ドルーゼン」とは?

加齢黄斑変性を発症すると、道路のセンターラインがクネクネと見えたり、視界の中心が欠損します。この加齢黄斑変性は何が原因でおきるのでしょうか? そして放っておくとなぜ失明するのでしょう。11月19日放送『ためしてガッテン』の「危険な目やに発見ワザ」で紹介されていました。



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加齢黄斑変性を見分ける「ドルーゼン」


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加齢黄斑変性で網膜がふくらむ

人間の眼球の内側には、視覚情報を認識するためのスクリーンの機能を持つ網膜があります。全体的にはオレンジ色ですが、真ん中あたりに黒ずんだ部分があります。それが「黄斑」です。

網膜には視細胞という色や明るさを認識する細胞が無数にあります。この視細胞が集中している場所が黄斑。ものを見る一番肝心なところです。また、黄斑を断面で見たときにくぼみがあるのも特徴。黄斑がくぼんでいるため、視細胞に光が届きやすい構造になっています。

そして、加齢黄斑変性になると、黄斑のくぼみの周囲の網膜がふくらんだ状態に…。ここが変形してしまっているため、視界がゆがんで見えるのです。黄斑変性症ともいいます。


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加齢黄斑変性の前兆がドルーゼン

そこで、くぼみがふくらむ前に加齢黄斑変性を見つける方法を紹介します。加齢黄斑変性の前兆を見つける方法があるのです。

それが「目やにのようなもの」です。実際は眼底にたまった老廃物になります。通常の目やには結膜や角膜のカスが涙と一緒に固まったもの。表に出てきます。一方の眼底にたまった老廃物は外には出てきません。

この老廃物が黄斑付近にビッシリ溜まるようになると危険な兆候。そのような老廃物をドルーゼンといいます。視細胞の一部がはがれ落ちた老廃物のことです。

とはいえ、視細胞からは誰でもカスが出るもの。加齢黄斑変性になる人は、なぜかそれが溜まってしまうのです。このドルーゼンは加齢黄斑変性の原因として、世界中の研究者が注目しています。


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加齢黄斑変性による失明のメカニズム

それでは、加齢黄斑変性はなぜ失明を引き起こすのでしょう? じつはドルーゼンができるのは、黄斑のもっと内側。視細胞の下になります。

ここにドルーゼンができると、体が免疫反応をおこして炎症が発生。すると、炎症部分に栄養を届けようと、新しい血管が伸びてくるのです。すると、炎症部分がふくらんで、ひいては黄斑が盛り上がってしまうのでした。

しかも、新しくできた血管はできたばかりで頑丈ではありません。ふとしたことで出血することで、失明してしまうのです。

そして、ドルーゼンが溜まっている人が現在、日本に1,200万人もいます。すなわち、加齢黄斑変性の予備軍です。

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