骨盤底筋をイスに座って鍛えれば尿漏れ改善
尿漏れなどの尿トラブルは、加齢による「骨盤底筋」と呼ばれる筋肉の衰えが原因です。骨盤底筋を鍛えれば尿漏れや頻尿は改善します。そこで「イスに座って骨盤体操を鍛える体操」を紹介しましょう。どこでも実践できる簡単な体操ながら、多くの人の症状が改善しています。
尿漏れの原因は骨盤底筋の衰えだった
頻尿や尿漏れの尿トラブルの原因は、膀胱を支えて尿道を締める役割を果たす「骨盤底筋」という筋肉の衰えにあります。骨盤底筋は膀胱や直腸など骨盤内の臓器をお腹の底から支えている筋肉です。
尿道を開閉するときには尿道括約筋が働きますし、肛門は肛門括約筋が働きます。これら骨盤の周辺にある筋肉群を総称して骨盤底筋と呼びます。
骨盤底筋は、体の横から見ると恥骨から尾骨につながるハンモックのような構造。この骨盤底筋が衰えてゆるむと、膀胱や尿道が下に落ちて、尿道を強く圧迫しにくくなるのです。
この骨盤底筋は筋肉ですから、トレーニングで鍛えることができます。骨盤底筋が強まれば尿道の締りがよくなって尿漏れが解消。さらには頻尿まで改善することがわかっています。
イスに座って骨盤底筋を鍛える体操
そんな頻尿・尿漏れに効く「イスに座って骨盤底筋を鍛える体操」を紹介しましょう。まずはイスに浅く腰掛けて、両手を内ももにはさむのが基本です。代わりに空のペットボトルをはさんでもかまいません。両足はピッタリと閉じてください。
この状態でかかとを少しだけ上げて、尿の出口をおへその方向に引っ張り込むイメージで締めるのです。おしっこを我慢する感覚で締めてください。1秒ほどキープしたら、力を抜いてかかとを戻しましょう。
これを10回繰り返したら1セット。1日5セット行うことができれば、筋力アップで尿漏れ改善効果が期待できます。トイレで排尿したあとなどにそのままトイレでこの体操を行うのもよいでしょう。ただし、まとめて5セットやってしまうと、筋肉疲労をおこして逆効果になりかねません。
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