アルツハイマー型認知症は初期症状で発見すべし
「認知症」全体の半分を占めているのが「アルツハイマー型認知症」です。進み具合によって症状が変わっていくため、進行を遅らせるには早期発見・早期治療が大切。そこで、アルツハイマー型認知症の初期症状を詳しく見ていきましょう。『駆け込みドクター!』で紹介されていました。
アルツハイマー型認知症の3段階
アルツハイマー型認知症は、情報を伝達する脳神経細胞が破壊されて脳が萎縮するもの。その結果、記憶が抜け落ちていきます。症状は単純な物忘れから始まり、徐々に進行。その症状は「初期・中期・後期」の3段階に分けられます。
初期は、ご飯を食べたことを忘れてまた食べてしまうなど、症状はあるものの自立した日常生活を送ることが可能。認知症か老化によるものか、区別にしくい状態です。
中期は日常生活に支障が出るレベル。たとえば、いつもの場所にゴミを捨てて帰ろうとしたとき帰り道がわからない…など。近い記憶が著しく低下して、家事や買い物ができなくなるといいます。
後期になると家族関係もわからなくなり、夫と娘が会話しているだけで極端な被害妄想をおこして娘に嫉妬。また、会話能力や運動機能も失われ、寝たきりになってしまうことも多いといいます。
アルツハイマー型認知症の潜伏期間
進み具合によって症状が変わるアルツハイマー型認知症。進行を遅らせるには早期発見・早期治療が大切です。
アルツハイマー型認知症は突然、発症するものではありません。長い年月をかけてジワジワと脳の細胞が破壊されていくもの。人によっては、潜伏期間が20年以上の場合も…。だからこそ、ちょっとした異変に気づいて早めに対処することが大切なのです。
認知症の初期症状は次のとおりです。軽度ならば進行を遅らせ、改善できる認知症。その初期症状をしっかり把握しておきましょう。
【認知症の初期症状】
- 同じことを何度もいう
- 怒りっぽくなった
- 単純な計算に苦労する
- ものをどこに置いたか忘れる
- 料理の失敗が増えた
- 身なりがだらしなくなる
身なりというのは、その人らしさが表現される部分。「らしさ」がなくなるのは要注意といえます。
■7月27日『駆け込みドクター!』
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