蓄膿症は慢性副鼻腔炎!アレルギー性鼻炎も原因
風邪や花粉症のあとにいつまでも鼻汁が出たり、のどにひっかかる感じがする…そんな症状が見られたら「慢性副鼻腔炎」かもしれません。慢性副鼻腔炎は抗生物質で症状は治まりますが、服用していると薬の効きがだんだん悪くなることも多いもの。その原因と対策を見ていきます。
慢性副鼻腔炎は蓄膿症ともいわれる
「副鼻腔」というのは、鼻の穴の周囲にある計4対の空洞のこと。そこになんらかの原因で細菌などが入ると、炎症をおこして鼻汁や鼻づまりなどの不快な症状をくり返すことがあります。それが「副鼻腔炎」という病気です。
これが急におきるのが「急性副鼻腔炎」で、慢性化すると「慢性副鼻腔炎」になります。急性と慢性を合わせると毎年1000万~1500万人もの人がかかっているのですす。
慢性副鼻腔炎の症状は、鼻づまりや粘り気のある鼻水が続くというもの。「蓄膿症」ともいわれます。炎症が続くと、膿みなどが副鼻腔内にたまります。すると、粘膜が厚くなって外気とつながる鼻の穴を塞いでしまい、重症化することもあるのです。
慢性副鼻腔炎の治療法は抗生物質
さらには、炎症が耳に広がって中耳炎になったりする場合もあります。また、鼻水がのどに下がって慢性気管支炎になったりすることもあるのです。
慢性副鼻腔炎は、風邪などに伴う急性の鼻炎がきっかけになるケースがほとんど。ウイルスや細菌の感染を繰り返し、炎症が治らなくなってしまうのです。アレルギーによる鼻炎も原因になります。
治療法は、細菌が原因の場合は抗生物質を飲んで炎症を抑えるのが一般的。副鼻腔に膿みがたまると炎症が治りにくくなるので、鼻の通りをよくしておくことが大切です。症状が治まっても粘膜の炎症が残っていることがあるので、薬を飲み続ける必要があります。
抗生物質が効かない慢性副鼻腔炎も
慢性副鼻腔炎の薬は、服用しているとだんだん効かなくなるケースがあるようです。これは細菌に耐性ができることもありますが、炎症の原因になっている細菌の種類に対して、使っている抗生物質が有効でないことのほうが多いようです。
この場合は、細菌の種類を詳しく調べて、適切な薬を選ぶ必要があります。アレルギーが原因のときは抗アレルギー薬でも治療すべきでしょう。
薬以外の治療としては、炎症で厚くなった粘膜で鼻の通りが悪くなっている場合は、内視鏡を使って粘膜を切り取る手術もあります。これは子どもでも受けられるものです。
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