腰痛の新原因「股関節の異常」2つの原因
腰痛の新原因として注目されているのが「股関節の異常」です。そもそもこの股関節の異常はなぜおきてしまうのでしょうか? じつは骨盤にその原因があったのです。骨盤のタイプや傾斜によって、股関節の軟骨がすり減ってしまうのでした。『みんなの家庭の医学』で取り上げられていました。
腰痛の新原因の1つは臼蓋形成不全
年とともに股関節の軟骨は徐々にすり減っていきます。しかし、じつはそれ以外に軟骨をすり減らせやすくする「2つの原因」があるのです。
原因の1つは「臼蓋形成不全」。大腿骨を包む骨盤の屋根の部分が浅く、大腿骨がきちんと覆われていない状態のことです。なかでも日本人女性には、このタイプが多いといいます。
実際にそのレントゲン写真を見てみると、正常な人と比べて骨盤の屋根の部分が浅くて大腿骨を覆いきれていないため、骨盤から骨が大きくはみ出ているのがわかります。こうなると本来、骨全体で受けるはずの荷重が狭い範囲に集中。加齢とともにダメージが蓄積されることで、軟骨がすり減りやすくなります。
もう1つの腰痛の新原因は骨盤の傾き
もう1つの原因が「骨盤が後ろに傾いた姿勢」です。骨盤は地面に対して垂直な状態がよい姿勢ですが、お尻が下がったることで骨盤が後ろに傾いてしまっていることがあります。こうなると、大腿骨の一部が前後で一部はみ出すことに…。結果的に狭い範囲に荷重が集中して軟骨がすり減りやすくなるのです。
さらに、そこに追い討ちをかけるのが、日常の動作での股関節にかかる「負荷の大きさ」。じつは私たちの股関節には、想像を超える大きな負荷が常にかかっているのです。
日常の動作をするとき、私たちの体内では体のバランスをとるため、筋肉が常に伸び縮みを繰り返しています。この筋肉の締め付けなどによって、股関節にかかる負荷は体重をはるかに超える大きさになるのです。
骨の形や姿勢の悪い人は、長年その大きな負荷を受け続けることになります。これが軟骨がすり減って腰痛を引き起こしやすくなってしまうのです。
■6月10日放送『みんなの家庭の医学』
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