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「誤えん性肺炎」危険度チェックと予防体操

日本人の死因第3位に急上昇しているのが「肺炎」。とくに高齢者を中心に「誤えん性肺炎」が急増しています。その危険度をチェックする方法と、それを予防のための方法を紹介しましょう。『駆け込みドクター!』で取り上げられていました。



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誤えん性肺炎の人に飲み込み障害

しっかり「むせる」ことができれば、誤えん性肺炎にはなりません。若いうちから予防の意識を持つことがとっても大切です。予防策の1つは、口の中を清潔にしておくこと。もう1つは、食後2時間は横にならないことです。細菌を減らしておくとともに、胃の逆流を防ぐようにします。

そして、最大の予防法は「誤えんを防ぐ」こと。誤えん性肺炎をおこす人の多くは飲み込む力が落ちて「飲み込み障害」がある場合が多いのです。

のどの先は食道と気管に分かれていて、健康な人は口に入れたものがスッと食道に入っていきます。しかし、飲み込み障害の人は口に入れたものがいったんのどの途中にとどまり、その後、食道だけでなく気管のほうにも流れ込んでいるのです。


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誤嚥性肺炎の可能性をチェックする

このように飲み込む力が衰えて、食べ物やだ液とともに細菌が肺に入り込むと、誤えん性肺炎の可能性が高まります。そこで、この「飲み込み障害」のチェック方法を紹介しましょう。1つでも当てはまったら要注意です。いますぐ専門医を受診しましょう。

【飲み込み障害チェック】

  • ものを飲み込みにくい
  • よだれがやたらと出る
  • 食べるのに時間がかかる
  • 食事のときにむせやすい
  • ものを飲み込んだあとに声が変わる

さらに、誤えん性肺炎を防ぐ「飲み込み力アップ体操」を紹介します。それが「ベー体操」。舌を「あっかんべー」のように出す体操です。

【飲み込み力アップ体操】

  1. 舌を口の奥のほうに引き込む
  2. 舌を出して口の両端をなめる
  3. 舌を思い切り出して鼻をなめる

舌を前後左右に動かす運動により、舌の周りの筋肉を強化してのどの働きを正常に保つことができます。食事前などに1日1~2回、行うようにしましょう。

■5月18日放送『駆け込みドクター!』
【知らないとコワイせきSP】

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「誤えん性肺炎」危険度チェックと予防体操

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