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脂漏性皮膚炎の原因の1つがマラセチア異常増殖

脂漏性皮膚炎とは、額から鼻の両脇にかけてのいわゆるTゾーンや頭皮、脇の下などが赤くなったりかゆくなったりする皮膚症状のこと。皮脂が分泌されやすい場所で発症し、皮膚がかさついてはがれ落ちてフケが目立つことも特徴です。女性より男性が2~3倍多く発症する傾向があり、おもに20~60代に見られます。



脂漏性皮膚炎の原因の1つがマラセチア異常増殖


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脂漏性皮膚炎の原因はマラセチア

皮膚炎を発症してかゆみが強いと、まずはアトピー性皮膚炎が疑われるのが通常です。アトピーの場合は顔や頭だけでなく体の皮膚も乾燥して、毛穴が白くポツポツ見えるなどの特徴があります。

また、シャンプーやリンス、毛染めによるかぶれの場合は、首筋や耳の後ろに症状が出やすいことが、脂漏性皮膚炎と見分けるポイントです。

脂漏性皮膚炎の原因の1つが、皮膚に常在するマラセチアという真菌の異常増殖。マラセチアが皮脂を分解してできた遊離脂肪酸が、刺激を与えていると考えられています。

脂漏性皮膚炎の診断は、皮膚の角質をテープで採って顕微鏡で調べます。治療については、原因となるマラセチアが多い場合は抗真菌薬の塗り薬でよくなるケースがほとんどです。


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脂漏性皮膚炎の原因が体質の場合

一方、マラセチアの増殖はないものの体質上、脂肪酸が多いことが脂漏性皮膚炎の原因という人もいます。その場合は、ステロイドの塗り薬を脂漏性皮膚炎の治療に使用。いずれもにしても、根気強く治療を続けることが重要です。

脂漏性皮膚炎の予防には、定期的な洗顔および洗髪によって皮脂の多い部位を清潔に保つことが大切です。とくに洗髪は、かゆいと爪を立ててガリガリ洗いがち。頭皮を傷つけるのでやさしく洗いましょう。

皮脂はストレスでも増えるため、睡眠を十分にとって生活のリズムを整えることも予防には重要。食事で脂っぽいものを避けることなども、脂漏性皮膚炎の予防に効果的です。

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