胸が痛いときは心臓の病気じゃない可能性が大
胸が痛いと数年前から訴えていたシニア女性が、心臓の病気を心配して検査を受けてもまったく異常はなし。実際は逆流性食道炎だった…というのはよくあるケースといいます。胸が痛いときは心臓の病気じゃない可能性が大。そこで、胸が痛い原因が心臓の病気かどうかを見分ける方法を紹介します。
胸が痛いのは逆流性食道炎が原因
アメリカでのデータでは、胸が痛いと病院を受診した人のうち心臓の病気だった人は2割以下。8割以上は、別の病気から胸の痛みがおきていたといいます。それが胃酸が食道に逆流してしまう逆流性食道炎というのはよくあるケースです。
逆流性食道炎の場合、胃から酸が逆流すると食道がビックリします。そのとき、食道が収縮するのです。これを胸の痛みとして感じてしまうというわけ。ギューッとつかまれるように胸が痛いのは、逆流性食道炎なのです。
このように、胸が痛いと感じる胸痛がおこる病気はさまざまあります。とはいえ、心臓の痛みが危険な病気の症状であることも事実。胸が痛い原因が危険な病気かどうかはどのように見分ければよいのでしょうか。
胸が痛いのに指でさせないと危険
じつは、胸が痛い原因は「指でさせない」病気と「指でさせる」病気に大きく分けられます。胸が痛いと訴えて「ここが痛い」と指差す人は、そこの神経や筋肉の痛みでピリピリしたりなど鋭い痛みがあるということ。「肋間神経痛」や「筋肉痛」「帯状疱疹」などがそれにあたります。
一方の「心筋梗塞」「狭心症」「大動脈解離」「肺血栓塞栓症」などの重症な病気は、内臓の痛みであるために胸が痛くてもどこと指さすことができません。「このへんが」「胸のあたりが」という説明になります。
つまり、胸が痛いのにその場所を指でさせないと危険ということ。胸の痛みの原因が重大な病気の恐れがあります。すぐに病院で診察を受けるようにするべきでしょう。
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