軽度認知障害を早期発見するための注意力テスト
軽度認知障害で最初に衰えてくるのが注意力です。逆にいえば、軽度認知障害の早期発見のポイントは、注意力の低下にいち早く気づくことになります。そこで、注意力が低下しているかをテストする方法を紹介しましょう。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。
軽度認知障害を発見する注意力テスト
軽度認知障害を早期発見するための、注意力テストのやり方です。それは、あらかじめ用意された動物や昆虫、乗り物、道具などが12点描かれた絵を見てもらいます。その後、そこに動物が何個描かれていたか思い出してもらうのです。
動物のイラストは6個描かれていましたが、このうち3個以上を思い出せればテストはクリア。2個以下の場合は軽度認知障害の可能性があるということです。
このテストは脳の注意力を調べるもの。注意力とはさまざまな刺激や情報に、幅広く集中する能力のことです。軽度認知障害は、この注意力の低下から始まることが多いのです。
軽度認知障害は注意力の衰えが原因
このテストのポイントは、事前に何を覚えるかを指定しないこと。事前に「これから出る動物を覚えてくください」と指示されていれば、覚えられる個数はもっと増えるはず。意識して集中を高めているからです。
しかし、何を答えるかわからないまま絵を見ると、一度にたくさんの情報が入ることになります。その結果、幅広く集中する注意力が衰えていると、おのずと覚える数が減ってしまうというわけ。だから注意力がテストできるのです。
このほか、何かをしに2階に上がったら要件を忘れたり、鍋を火にかけたのちに洗濯物を畳んでいたら吹きこぼしたり…。これらも注意力の衰えが原因でおこる現象。軽度認知障害の可能性があります。
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