片方だけ鼻づまりは歯性上顎洞炎かもしれない
花粉の時期が終わっても「片方だけ鼻づまり」の人にはとんでもない病気が隠れていることがあります。なんと「虫歯菌」が副鼻腔に入ってしまって化膿してしまうものです。『ためしてガッテン』の「鼻水に潜むまさかの現代病」で紹介されていました。
片方だけの鼻づまりが解消しない
毎年、花粉症に悩まされてきた56歳の男性ですが、今年の春はいつもと様子が違いました。花粉の時期が終わっても、鼻づまりが一向に解消しません。しかも、片方だけ鼻づまりなのです。
さらに、部屋の中でふっと自分1人だけが異臭を感じるようになりました。やがて、頬に耐えがたい痛みが現れます。このとき、じつはこの男性の鼻の奥がとんでもない事態に陥っていたのです。
健康な人の場合は空洞になっている頬にある副鼻腔が、片方だけ膿みでいっぱいになっていました。異臭を感じていたのは、自分の膿みのにおいだったのです。
片方だけの鼻づまりは歯性上顎洞炎
副鼻腔に膿みが溜まる病気といえば蓄のう症。ただし、蓄のう症は両方の副鼻腔に膿みが溜まります。吸い込んだ空気と一緒に入ってきた菌は、右も左も関係なく進入してくるからです。
しかし、この男性の膿みは片方だけでした。それは菌が鼻から入ったものではないことがその理由。レントゲン写真を見ると、上あごの歯の根元が副鼻腔に飛び出していました。このため、虫歯菌が副鼻腔に入ってしまい、化膿していたのです。
片方だけの鼻づまりは「歯性上顎洞炎」という病気でした。上顎洞とは、上の奥歯の根の上部から目の下にかけてにある、頭蓋骨の内部にある空洞になります。副鼻腔の一部分です。
そして、歯性上顎洞炎は珍しい病気ではありません。じつは副鼻腔と歯の根あいだは、数ミリほどしか厚さ。このため、現代人では歯根が副鼻腔に突き出ている人が多いのです。
■『ためしてガッテン』
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