家族性高コレステロール血症はアキレス腱で診断
家族性高コレステロール血症は、LDLコレステロールの値がもともと体質的に高い病気。心筋梗塞をおこす人の1割は、このタイプであることがわかっています。この家族性高コレステロール血症、じつはアキレス腱で診断できるのです。『ためしてガッテン』で紹介されていました。
家族性高コレステロール血症の診断法
家族性高コレステロール血症はアキレス腱で診断できます。この病気は、LDLコレステロールの値が体質的に高い病気。食事や運動に気を遣っても値はなかなか下がりません。いわゆる遺伝による病気です。
日本での患者数は推定で30万~60万人といわれています。心筋梗塞をおこす人の1割は、この家族性高コレステロール血症です。
さっそく、家族性高コレステロール血症のアキレス腱による診断法は、その形状と厚さを調べます。まずはアキレス腱を横から見て、ボコッと後ろに膨らんでいるかどうか。弓なりに反っているのが正常です
加えて、アキレス腱の厚さも確認します。その厚さが2cm以上だと、家族性高コレステロール血症のサイン。心筋梗塞のリスクが高いと診断されます。
コレステロールがアキレス腱に溜まる
なぜアキレス腱の太さで家族性高コレステロール血症が診断できるのでしょう? そもそもコレステロールは、血管の壁にできた小さな傷や穴に溜まっていくもの。溜まったコレステロールが血管を詰まらせてます。
コレステロールが溜まる場所は血管だけではありません。それが「アキレス腱」です。アキレス腱は、伸縮が激しい部位だけにいつも傷だらけ。血中のコレステロール値が高いと、その傷にコレステロールが溜まるのです。
それが長い年月かけて溜まり続けた結果として、アキレス腱が見た目でもわかるほどの太さになるのでした。すなわち、アキレス腱が太いということは、コレステロール値がずっと高いということ。だからこそ家族性高コレステロール血症と診断できるのです。
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