心臓外科医が考案したダイエットウォーキング
心臓外科の世界的権威が自ら行う代謝アップ法が「ダイエットウォーキング」というちょい足しメソッドです。ダイエットウォーキングの特徴は、心臓に負担をかけないで最大限効果を発揮するというもの。なぜ心臓外科医がウォーキング法を開発するに至ったのか、その開発秘話に迫ります。
基礎代謝を上げることが予防
ダイエットウォーキングを開発したのは、群馬県にある北関東循環器病院の院長を務める南和友医師。心臓外科の世界的権威です。これまでに心臓手術は2万例以上を執刀、なかでも心臓移植は500例を超えています。
しかし、南医師が患者すべての救えるわけではありません。「もっと早く対処できなかったのか」という患者さんに遭遇することも多々あります。そこで、運動によって基礎代謝を上げることが予防医学につながると考えました。
そんな南医師が心臓にやさしい運動法を探していたときに出会ったのがハートヴィッヒ・ガウダー氏です。「パワーウォーキング」という、心臓に負担の少ない運動法を提唱しています。
ダイエットウォーキングが完成
ガウダー氏は、1980年に開催されたモスクワ五輪の50km競歩の金メダリスト。しかしその15年後、突然の心臓病で倒れ、心臓移植という大手術を受けたのでした。パワーウォーキングは自身のリハビリ経験を元にして考案した運動法だったのです。
南医師は、このパワーウォーキングが心臓に負担にかからない理想の運動法になると直感。心拍数の管理などのアドバイスを行って、ダイエットウォーキングというちょい足しメソッドが完成したというわけです。
ダイエットウォーキングは心臓への負担が少ないため、高齢者のよい運動にもなります。もともとウォーキングは全身運動なので全身に血が通うこととなり、体の循環がよくなるのです。そこにダイエットウォーキングが加わって、エネルギーの使われ方が改善。これによって基礎代謝が上がるのです。