インナーマッスルを強化してダイエットする方法
「お腹まわりが気になって腹筋運動を始めたはいいけど効果が出ない」…そんな人は、腹筋インナーマッスルを鍛えるのが正解。腹筋運動でお腹がへこむというのは大きな誤解だからです。腹筋のインナーマッスルを強化して、お腹まわりをダイエットできるメカニズムを紹介しましょう。
腹筋運動はお腹ダイエットに効果なし
お腹まわりが太くなる原因は「内臓下垂」にあります。じつは、ウエストに肉が付いているように感じるのは、手でつかめる脂肪が問題ではなく、内側にある内臓の状態がすべての原因です。これでは腹筋運動をしてもお腹周りのダイエットには効果が出ません。
内臓下垂とは腹筋のインナーマッスルが筋力低下して、胃や腸が本来あるべきお腹の中心から、骨盤のところまで落ちてしまっている状態のこと。内臓下垂によってお腹の臓器が全体的に下に寄ってしまうため、ウエストのあたりが太くなるわけです。
つまり、お腹まわりが太くなってしまうのは、体の中心部分が太くなってしまったことが原因。全体的に下がってしまった臓器群によって、脂肪が余計に付いたように錯覚してしまうのです。
腹筋インナーマッスルでダイエット
内臓下垂によるウエストの増加は、タイヤにたとえるならタイヤの外側のゴム部分が太くなったのではなく、ホイール部分が太くなってしまったようなもの。それを外側のゴムを細くする運動をしても、タイヤ全体の太さは細くなりません。
そして、内臓下垂を解消するのに必要なのが腹筋インナーマッスル。加齢とともに衰えてしまった腹筋インナーマッスルを強化することで、下がってしまった臓器群を正しい位置に戻すことができるちょい足しメソッドです。
腹筋インナーマッスルの強化こそが、お腹まわりのダイエットを成功させるカギ。腹筋運動だけではお腹周りダイエットができない理由がここにあります。腹筋運動だけでウエストがどんどん細くなるという都合のいい現象はおきません。
インナーマッスルのトレーニング方法
そんな腹筋インナーマッスルを鍛えて内臓下垂を解消する、1分でできるトレーニング方法を紹介しましょう。まずは仰向けになってひざを立て、床に足の裏がつくようにします。
そして、へその1センチ下を1センチ凹ますように軽く力を入れてください。この状態をまま、へそを見るようにして上半身をゆっくり起こしてキープ。3秒ほど停止したら、上半身をゆっくり下ろします。これを5回繰り返します。腹筋インナーマッスルを鍛えてダイエットするなら、朝と夜に1セットずつ行ってください。
内臓下垂を解消するためのインナーマッスルは腹横筋。お腹や腰の奥にあるため十分に鍛えることができません。そこで、へその1センチ下をへこませながら行うことで、鍛えにくい腹横筋が鍛えられるというわけ。腹筋インナーマッスルを鍛えるためのちょい足しメソッドです。