虫歯予防にチーズ!?シュガーレスガム並みの効果

手軽に摂取できる発酵食品として親しまれているチーズですが、じつは虫歯予防に効果があることをご存じですか？　日本では知られていませんが、チーズの虫歯予防効果はかのWHOも認めているのです。『主治医が見つかる診療所』の「発酵食品で免疫UP」で紹介されていました。

虫歯予防にチーズが効果的な理由

チーズの虫歯予防効果は、かのWHO（世界保健機構）も認めているもの。WHOによると虫歯予防の科学的根拠レベルは、3位が「キシリトール・牛乳。食物繊維」、2位が「ノンシュガーガム・硬質チーズ」、そして1位が「フッ素コート」なのです。

虫歯予防にチーズが効果的な理由は、虫歯菌の酸をチーズが中和したり、虫歯菌が溶かした歯の表面をチーズが補うため。WHOはゴーダやチェダー、パルミジャーノといった硬質チーズに、虫歯予防の効果があると認めています。

実際、チーズの虫歯予防効果はアメリカの研究でも裏付けられています。12～15歳の68人の子どもを対象に、洗口液のあとに「チェダーチーズ・無糖ヨーグルト・牛乳」をそれぞれ摂取させる実験を行ったものです。

10～30分後にそれぞれの歯垢のpHレベルを測定した結果、チーズを食べたグループでは急速にpHレベルが上昇。口内がより適切なpH値に変化していったのです。

なお、ヨーグルトと牛乳を摂取したグループは時間が経過してもpH値は変わりませんでした。すなわち、チーズに虫歯予防効果があることが科学的に裏付けられたのです。

研究グループは、チーズが唾液の生成を促してくれることが虫歯予防になる理由としています。また、チーズに含まれる化学成分が歯のエナメル質を酸から守ってくれることも今回の結果の理由であると結論付けたのです。