日本人の食事摂取基準がBMI基準に変更された
厚生労働省は「日本人の食事摂取基準」をカロリー基準からBMI基準に改めます。2015年度版からは「朝昼晩で計2,000kcal」というエネルギー量に代わって、身長と体重から算出するBMIの目標を示し、それを維持できる量をすすめる方針です。その内容を詳しく見ていきましょう。

日本人の食事摂取基準の方針変更
「日本人の食事摂取基準」は現在、2009年5月に定められた2010年版が使用されています。2010年度から2014年度に使用するものとして定められたものです。
今回の方針変更は、2015年度版からは個人による体格の違いを反映。生活習慣病の予防につなげるのが目的です。
BMIは「Body Mass Index」の略で、肥満指数と呼ばれています。BMIの計算式は男女共通で「体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長」で算出。「18.5以上25未満」が、普通体重とされています。
日本人の食事摂取基準はBMI基準に
2015年度版「日本人の食事摂取基準」では、目標とするBMIは18~49歳で「18.5~24.9」と設定。50~69歳では「20.0~24.9」、70歳以上は「21.5~24.9」となります。国内外の論文をもとに総死亡率が低い範囲などを検討、年齢が高いほど栄養状態が悪い人の割合が増えることを踏まえたものです。
これまでの「日本人の食事摂取基準」では、30~40代で運動量が中くらいの女性は1日2,000kcal、18~49歳の同様の男性は2,650kcalが必要量とされていました。
しかし、これでは高身長の女性や小柄な男性などには対応できません。このため、2015年度版からは個人による体格の違いを反映させるようになるわけです。
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