ヨーグルトが分離した「ホエイ」血糖値を下げる
ヨーグルトを放置しておくと分離してできる液体が「ホエイ」です。このホエイには血糖値の上昇を防ぐ乳清タンパクがたくさん含まれています。ホエイを食前に食べると食後血糖値の上昇が抑えられたという研究報告もあるほど。ホエイで血糖値を下げる仕組みを見ていきましょう。
乳清タンパクが血糖値を下げる
そもそも乳製品に含まれる乳清タンパクには、小腸から分泌されるインクレチンというホルモンを増やす働きがあります。このインクレチンにはインスリンの分泌を促したり、食欲を抑えたりする働きがあるのです。
このため、乳清タンパクには食後血糖値の急上昇を防いでくれる働きがあります。食事の前に30g程度のヨーグルトを摂れば、血糖値の上昇が40%も抑えられた実験結果もあるのです。
血糖値の上昇を40%抑える効果は、糖尿病患者が服用する血糖硬化剤の働きと大差ありません。また糖尿病の治療薬は、乳製品の摂取が多い人ほどよく効くという報告もあります。
ホエイが食後血糖値の上昇を抑制
そして、この乳清タンパクが多く含まれているのが、ヨーグルトの「ホエイ」。ヨーグルトを放置しておくと、分離してできる液体です。ホエイは捨てずにぜんぶ食べるようにしましょう。
オーストラリアの研究グループの報告では、ヨーグルトに含まれるホエイを食事の前に食べると、インクレチンの分泌が促されて、食後血糖値の上昇が抑えられたといいます。
このため、ヨーグルトは食事のたびに90gほど摂るのがオススメ。無理なく血糖値を下げることができます。選べるなら、砂糖や乳脂肪のない脱脂無糖タイプがオススメ。生クリームやチーズでも同様の効果が期待できますが、乳脂肪分が多くて摂りすぎはカロリーオーバーになるので要注意です。
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