腹横筋が大事!腹筋のインナーマッスル強化
お腹まわりのダイエットには腹筋のインナーマッスルが大切…そんな認識が一般的になってきました。とはいえインナーマッスルといわれても、それがどの筋肉のことかは意外と知られていません。腹筋のインナーマッスルは腹横筋と腹斜筋。なかでも、お腹まわりのダイエットには腹横筋が重要です。
インナーマッスルで重要な腹横筋
筋肉には大きく2種類に分けられます。激しいスポーツや筋トレなどで鍛えられるアウターマッスルが1つです。もう1つがインナーマッスル。体の深部にある外から触れない筋肉です。
インナーマッスルは姿勢を整えたり、体温維持に関わっています。その意味で、基礎代謝を上げるのに重要な筋肉です。以前は、インナーマッスルは家事などの動作で自然に鍛えられていました。
しかし、現代ではなかなか鍛えられていないのが現状。そこで、ふだんは意識していないインナーマッスルを鍛えれば、簡単に基礎代謝を上げることができます。これがダイエットに効果があるといわれる理由です。
腹横筋はわき腹にある腹側筋の一種
いわゆる腹筋は大きく、アウターマッスルである腹直筋と、インナーマッスルである腹横筋と腹斜筋の3種類に分けられます。そして、腹筋のインナーマッスルとして重要なのが腹横筋です。腰のくびれを作る筋肉でもあります。
腹斜筋がインナーマッスルに分類されると説明しましたが、実際には外腹斜筋と内腹斜筋に分類可能。細かくいうと、外側にある外腹斜筋がアウターマッスルで、内側にある内腹斜筋がインナーマッスルになります。
また、腹横筋はわき腹にある腹側筋の一種。わき腹では筋肉が三層になっていて、もっとも内側にあるのが腹横筋です。もっとも表層には肋骨から斜めに走る外腹斜筋、その下にあるのは逆向きの斜めに走る内腹斜筋になります。
腹横筋が内臓の位置を保持する
腹横筋の大きな特徴は、腹部のコルセットとして内臓の位置を保持する役目があること。内臓の位置を安定したり、排便を助けたりしています。このため、腹筋のインナーマッスルを鍛えるとダイエット効果が高まるのです。
腹横筋や腹斜筋が衰えると、胃や腸を固定する力が弱って内臓下垂が発生。内臓の位置が下がることによって、脂肪が増える以上にウエストが太くなってしまうのです。いわゆる内臓下垂と呼ばれる状態になります。
逆にいえば、腹筋のインナーマッスルを鍛えれば、胃や腸が本来の正しい位置をキープするということ。このため、腹横筋を鍛えればダイエットで減らした脂肪以上に、ウエストがスッキリするのです。