内臓脂肪がダイエットで急減すると胃下垂の原因
内臓脂肪型肥満は動脈硬化を進行させます。このため、ダイエットで内臓脂肪を解消しようと励んでいる人も多いでしょう。ただし、無理なダイエットで内臓脂肪が急減すると、胃下垂の原因となってしまうことがあります。とくに、食べないダイエットによる内臓脂肪の急減が危険です。
内臓脂肪解消に食べないダイエット
内臓脂肪型肥満は動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞などの心臓病や、脳梗塞や脳出血などの脳卒中を引き起こしてしまいます。それを防ぐためには、内臓脂肪を解消するしかありません。
しかし、内臓脂肪がなくなればよいといって無理なダイエットに走った結果、健康を損ねてしまうというのはよくあること。とくに、食べないダイエットは胃下垂の原因となってしまうのです。
そもそもダイエットの手法として「食べない」のは体によくありません。食べないダイエットがまず誘発するのが便の量が減ることによる便秘です。便秘が続くと、腸内には悪玉菌が一気に増加。有害な物質が発生して体中に運ばれます。これが、肌荒れや頭痛の原因となるのです。
内臓脂肪の急減がぽっこりお腹を招く
さらに、食べないダイエットで問題となるのが内臓脂肪の急減。急激に内臓脂肪が減ってしまうと、腹部の臓器が正しい位置に保持できなくなります。ここに腹筋のインナーマッスルの筋力低下が加わっておこるのが胃下垂です。
しかも、下がった胃は腸にも影響。胃に押されて横行結腸が垂れ下がるようになるのです。すると、S字結腸も垂れ下がって腸下垂が発生。便が通過しにくくなると、腸内で水分を吸収されすぎてますます排便を困難になるのです。
内臓脂肪の急減は結果的にぽっこりお腹を招くことになります。下垂した内臓は骨盤に滞留。すると、溜まった内臓が張り出してぽっこりお腹を引き起こしてしまうのです。内臓脂肪の急減は体にさまざまな悪影響を及ぼしますのでした。
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