筋肉痛と超回復は切ってはつなぐプロセスの連続
筋トレの目的は筋繊維を太くすることにあります。そして、筋繊維を太くするには筋肉痛とその後の超回復が欠かせません。効率的に筋繊維を破壊して筋肉痛をおこすだけでなく、十分な休養で筋繊維を超回復させることも必要になりま。まさに「切ってはつなぐ」プロセスの連続です。
筋肉痛になると超回復して筋肉力が増
筋トレで筋肉痛になると、超回復して筋肉力が増します。そんなプロセスをよく「筋肉を増やす」と表現しますが、筋肉痛で超回復しても筋肉の数が増えるわけではありません。筋繊維が太くなるだけです。
そもそも筋肉は、1本1本が糸のような形状をした筋線維が束ねられたもので構成されています。ちなみに、筋線維1本あたりの太さは0.01~0.15mmです。
運動ではこの筋線維が収縮することで力が発揮されます。筋線維は太ければ太いほどより強い力を発揮するもの。すなわち超回復の効果とは、筋繊維を太くすることにあります。
筋肉痛で筋トレすると超回復できない
超回復の最大化とは、この筋繊維の「切ってはつなぐ」というプロセスをいかに効率的に行うかです。運動などである程度の負担がかかると筋繊維は切れてしまうもの。投手が1球投げるごとに筋繊維が5本切れるといわれてます。
しかし、切れた筋繊維は2時間後には修復。つながるときには、以前よりも20%増しの太さになった強い筋繊維に超回復しているのです。実際の筋トレでは、筋繊維が損傷すると筋肉痛がおきて、超回復には2~3日かかります。
このように超回復を最大化するには、いかに筋繊維を破壊するかが重要。それと同時に、いかに筋繊維を回復させるかもカギになります。このため、筋肉痛が治らないうち筋トレを再開してしまうと、効率的に超回復できないのです。
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