筋膜が硬くなることがセルライトの原因だった
筋肉の表面は筋膜に覆われる構造になっています。筋膜の役目は筋肉を安定させ、ほかの筋肉や骨などと癒着せずにスムーズな動きを行うこと。筋膜は結合組織と呼ばれ、本来は収縮性に富んでいます。しかし、この筋膜が硬くなると筋肉の動きも悪化。セルライトが付いてしまうのです。
筋膜が硬くなると基礎代謝が下がる
筋膜とは骨格筋を包んでいる膜になります。筋膜には圧力や動きを感知するセンサーが付いていて、刺激を受けると脳に伝達。脳からの指令を受けて筋肉に情報を伝える役目も果たします。
しかし、偏った体の使い方や加齢などによって、筋膜は硬くなってしまうもの。カバンをいつも同じほうの手で持つことでも発生するのです。隣の筋肉の筋膜とくっ付いてしまって硬くこともあります。
こうして硬くなった筋膜の中では、筋肉は思いどおりに動くことができません。すると筋肉のエネルギー消費も落ちてしまいます。おのずと基礎代謝も下がってしまうのです。
筋膜がたるんでもセルライトが侵入
ここで筋膜と筋肉の間に侵入してくるのがセルライト。セルライトは老廃物が混じった脂肪のことです。筋肉が硬くなってエネルギー代謝が悪くなると、筋膜と筋肉の間に筋肉を覆うようにセルライトが付いてしまいます。
セルライトは神経層が通っていません。このため、セルライトができても筋肉は反応せず、体は何も対処しようとしないのですセルライトが。一度付いてしまうと、筋トレなどではなかなか消えないのはこのためです。
使っていない筋膜はたるむこともあります。本来、筋膜は筋肉に重力や加速度を受けると反射的に力を入れるように脳に指令を出すもの。筋膜がたるんでしまうと筋肉の緊張感がなくなり、やはりセルライトが入り込んでしまうのです。
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