ビタミンK食品の消費量と大腿骨頸部骨折の関係
ビタミンK食品の消費量と大腿骨頸部骨折には深い関わりがあります。ビタミンKには骨を硬くする働きがあるため、骨粗鬆症の薬としても使用されるもの。ビタミンK食品の代表格である納豆には、骨を強くする効果があるということです。『ためしてガッテン』で紹介されていました。
ビタミンK食品の代表格である納豆
納豆にはビタミンKの含有量が非常に高い食品。納豆1パック50gあたりに含まれるビタミンKは300μg。骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインの推奨量である250~300μgを軽くクリアする数値です。
さらに納豆には、もう1つすごい性質があります。納豆を食べると納豆菌が腸の中で、ビタミンKを作ってくれるのです。納豆はビタミンKを二重で摂ることができるのでした。
そんなビタミンK食品の代表格である納豆の消費量が少ない地域は、大腿骨頸部骨折の発生率が驚くほど重なっています。大腿骨頸部骨折は関西から九州にかけて発生率が高い一方、同時に納豆の消費量が少ない地域でもあるのです。
ビタミンK食品で骨の硬さが違う
大腿骨頸部骨折は、骨がもろくなった高齢者に多発することでよく知られています。大腿骨は股関節からすぐの大腿骨頸部で曲がっている構造です。
人間はその曲がった大腿骨で体を支えています。しかし、曲がったところは転倒や転落のときに力が集中しやすく、骨折しやすいのです。
このため、ビタミンK食品である納豆を食べるか食べないかで骨の硬さが大きく違ってくるというわけ。これが大腿骨頸部骨折の発生率に影響を与えていると考えられるのです。
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