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頭痛が治らないときに原因を絞っていく治し方

慢性的な頭痛のうち56.3%が緊張型頭痛で、21.1%が偏頭痛という構成です。しかし頭痛が治らないときには、この緊張型頭痛や偏頭痛とはまったく別の頭痛が隠れている可能性があるのです。『みんなの家庭の医学』の「頭痛の本当の原因SP」で紹介されていました。



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頭痛が治らないときに原因を絞っていく治し方


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頭痛が治らないのは別の頭痛の可能性

一般的な頭痛といえば、肩や首のコリとともに頭全体が締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」です。一方の「偏頭痛」はおもに頭の片側が脈打つようにズキンズキンと痛み、吐き気がすることもある頭痛。この2つが日本人に多い2大頭痛といえます。

とはいえ頭痛の種類は多種多様。お酒を飲むとおきる頭痛から咳や運動をしただけでおきる頭痛までいろいろです。国際頭痛学会の最新の分類によれば、頭痛の種類は約350にも上ります。

頭痛の種類が違えば、もちろん治療法や対処法は異なるもの。間違った治療法を続けてもよくはなりません。なかなか頭痛が治らないときには、2大頭痛の影にまったく別の頭痛が隠れている可能性があるのです。


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頭痛が治らないときの治療法

埼玉県国際頭痛センターの坂井文彦先生は、そんな治らない頭痛の原因を探し出すスペシャリスト。「慢性頭痛の診療ガイドライン」や国際頭痛分類日本語版の編さんに携わり、350もの頭痛の1つ1つに精通しています。

坂井先生の頭痛が治らないときの治療法を紹介しましょう。まずは問診や触診によって、ベースとなる頭痛を解明します。緊張型頭痛や偏頭痛など、おもな頭痛ではそれぞれに痛むポイントが違うのです。

緊張型頭痛には肩から首にかけての範囲内に、硬くゴリゴリしたしこりがあることが多いとか。群発頭痛ではまゆ毛のあたりが痛むことが多いといいます。群発頭痛は目の奥の血管が拡張することで三叉神経を刺激。強烈な痛みの発作が1~2時間続いて目が充血。涙か止まらなくなることもある頭痛です。


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治らない頭痛の実態を客観的に把握

それに加えて、頭痛が治らないときに使用するのが「頭痛ダイアリー」。坂井先生が自ら開発したこのダイアリーこそ、治らない頭痛を特定する上で欠かせない武器といえます。

頭痛ダイアリーには患者自身が記入。頭痛が午前・午後・夜のいつおきたか、痛みの程度は3段階でどれくらいかを記入します。その下に痛み方や服用した薬の頭文字を記入する構成です。

このダイアリーを毎日つけることで治らない頭痛の実態を客観的に把握でき、治療効果も確認できるというわけ。ベースの頭痛を改善できたら、残った頭痛の原因を解明していきます。約350ある頭痛から本当の原因を絞り込んでいくのです。

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