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1滴の血液でアルツハイマーの兆しがわかる

愛知県の豊橋技術科学大学や国立長寿医療研究センターなどの研究チームが、1滴の血液で「アルツハイマー病」の兆しがわかる技術を開発しました。これは血液や尿を一滴とり、半導体イメージセンサーを使って、抗原抗体反応で生じるわずかな電気量の変化を読み取るものです。



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1滴の血液でアルツハイマーの兆しがわかる


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これまでの検査では数時間が必要だった

病気になると血液中にその病気特有のタンパク質が発現あるいは増加します。この特定のタンパク質を「抗原」、これを捉えるマーカーを「抗体」として、「抗原抗体反応」を行うことで病気の検査を行います。これまで、抗原の有無はあらかじめ抗原に標識となる蛍光部分をつけて、その発色度合を測定することにより、その病気であるかどうか特定していました。

この方法は発色度合を測定するため、検査時間に数時間が必要で、結合した抗原がわずかな量の場合には発色が不十分です。このため、その病気であるか特定することが困難な場合がありました。


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アルツハイマー病の原因物質を高感度検出

今回の技術は、従来技術と同様に抗原抗体反応を利用しますが、抗原抗体反応時に発生する微小な電位の変化を半導体イメージセンサが感知。発色度合を測定する従来技術より、大幅な検査時間の短縮と高感度を実現したのです。そして今回、アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβペプチドの高感度検出に成功しました。

今後は検査対象を血液から尿まで拡大します。また、対象とする病気はアルツハイマー病をターゲットとするとともに、市場ニーズの高い「生活習慣病」「糖尿病」「感染症」などの日常管理への応用を進める予定。そして、2015年度末を目処に、検査キットの実用化を目指します。

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