鼻茸(はなたけ)を早期発見するなら醤油をかぐ
多くの人が気づかずにいる現代病「鼻茸(はなたけ)」は、握りこぶし大の物体が鼻の奥に入っていることもある恐ろしい病気。この鼻茸がいったいどこにできるのか、詳しく見てみましょう。『ためしてガッテン』の「鼻水に潜むまさかの現代病」で取り上げられていました。
鼻水や粘膜の腫れが鼻茸になる
鼻茸ができるのは「副鼻腔(ふくびくう)」と呼ばれる場所。腹鼻腔は鼻の脇だけでなく、目の上の眉間近辺にもあります。この副鼻腔に鼻から入った雑菌やウイルスによって炎症がおこるのが蓄のう症です。
腹鼻腔で炎症がおきると、菌やウイルスを外に追い出すために、鼻の粘膜は鼻水を大量に作り出します。鼻水はどんどん排出されればよいのですが、なかには溜まってしまうものも…。こうした鼻水や粘膜の腫れが、鼻茸になるのです。
そして、鼻茸は副鼻腔の入り口など狭い場所にできると非常によく成長します。ただし、鼻茸が副鼻腔の入り口をふさぐほどになっていても、鼻の穴から入った空気は問題なく肺へ流れるもの。空気の通り道をふさいで鼻づまりを感じるには、鼻茸がかなり大きくなる必要があるのです。
鼻茸は醤油をかぐことで早期発見
徐々に成長した鼻茸によって息の通り道をふさがれて、ようやく私たちは鼻づまりなどの異変を感じます。しかも、その段階になっていたら、すでに手術が必要な場合であることも多いのです。
しかし、鼻づまりなどの異変を感じる前に、鼻茸があることを見分ける方法があります。それが「においセンサー」です。副鼻腔への入り口付近には、においを感じる細胞があります。
においセンサーを鼻茸が覆ってしまうと、においを感じにくくなるのです。そこで、自分だけでできる鼻茸のチェック法が醤油をかぐこと。病院でも「お醤油のにおいはわかりますか?」と聞くこともあるといいます。鼻茸は、醤油をかぐことで早期発見が可能なのです。
■『ためしてガッテン』
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