ほくろをレーザー治療しても再発してしまう理由

ほくろ除去ではどんな治療が行われるのでしょう？　そこで除去されたほくろは再発しないのでしょうか？　ほくろに悩む人が多く訪れる病院で、その治療の様子を見せてもらいました。『ためしてガッテン』の「がんホクロ境目」で紹介されていました。

ほくろの細胞を壊すレーザー治療

ほくろ除去はおもに「切り取り」と「レーザー」の2つ。位置や大きさによって治療法は変わります。比較的大きなものは、メスなどによって切除、小さいものはレーザー治療を行うのが一般的です。

レーザーは、黒いものにより強く反応する性質があります。実際に透明な風船の中に黒い風船を入れてレーザーを当てると、透明な風船を破裂させずに黒い風船だけを破裂させることができます。

この性質を利用して、ほくろの細胞を集中的に壊すのがレーザー治療です。実際のレーザー治療では麻酔を施してレーザーを当てていきます。治療はわずか数分。患者さんもまったく痛みを感じません。

ほくろ除去で大切なのは、再発することを理解しておくことです。レーザー治療で焼いているのは、色の黒い細胞だけ。その下にある色を持っていない細胞は焼くことができません。これが残った場合にほくろが再発するのです。

そもそもは目立たなくする目的でレーザー治療は行うもの。なるべく傷を残さないために、ていねいにギリギリでほくろ除去をしています。このため、レーザー治療は再発することを理解しておく必要があるのです。

ちなみに、ほくろ除去は保険が適用される場合とされない場合があります。美容目的でほくろを取る場合は、保険が効かないことがほとんど。とはいえ、ほくろ1つあたり1万円ほどで治療ができるといいます。