ほくろと癌の見分け方をスペシャリストが伝授
このほくろはもしかして癌かも…と心配になったことはありませんか? そこで、ほくろと癌を見分ける方法を紹介しましょう。もっとも簡単な見分け方は、ある一線を引いて「左右対称になるかどうか」です。『ためしてガッテン』の「がんホクロ境目」で紹介されていました。
ほくろと癌を見分けるスペシャリスト
ほくろと癌を見分けるスペシャリストが、東京女子医科大学東医療センターの田中勝教授です。世界中から寄せられる症例写真は20万件以上といいます。
ほくろと癌の見分け方の確かさは同僚の医師からも一目置かれる存在。そんな田中先生いわく、ほくろか癌かを見分けるのには「形」と「色」が大事といいます。
もっとも簡単な見分け方が、ある一線を引いて「左右対称になるかどうか」です。癌の場合は左右対称の形ではなく、悪性の細胞があちこちで増殖しています。対称性がなくでたらめな形が癌なのです。
誰でもわかるほくろと癌の見分け方
もう1つ、ほくろと癌の見分け方として「広がっているかどうか」というものもあります。ほくろの場合はふくれることはあっても、どんどん広がることはありません。広がってきたら、それは癌と考えてください。
簡単なチェック方法としては、鉛筆でほくろが隠れるがどうか。直径7mmほどの鉛筆の太さの中におさまれば安心してよいでしょう。
そしてもう1つ、誰でもわかるほくろと癌の見分け方が「毛が生えているかどうか」です。毛の生えたほくろは良性の証拠。というのも、毛が存在するということは、その細胞を壊されていないということ。癌で悪性の細胞が増えると、あらゆる細胞を蹴散らして増殖するため毛がなくなってしまうのです。
ダーモスコープでほくろと癌を診断
素人が見分けがつかないときは「ダーモスコープ」という機器でほくろと癌を診断します。これは皮膚科で使用する拡大鏡。悪性かどうかを痛みもなく瞬時に判断できます。診断には保険が適用され、自己負担額は数百円程度です。
ダーモスコープで見たとき、ほくろは皮膚表面の溝に沿って黒くなるもの。癌の場合は、溝の間の盛り上がった部分が黒くなります。つまり、溝が黒ければほくろ、溝の間が黒ければ癌と判断できるのです。
とはいえ、実際の診断ではほくろであることがほとんど。癌の割合は10万人に1~2人ほどです。皮膚科であってもダーモスコープ検査を行っていない場合もあるので、あらかじめ確認してから受診するのとよいでしょう。
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