子宮体がんの原因は太り気味の人ほど多かった
「子宮体がん」とは、子宮体部の粘膜に発生するがんです。子宮体がんの患者の80%は、50代以上が占めています。また、子宮体がんのリスクは「太っていること」で高まります。『みんなの家庭の医学』の「いま気をつけるべき病」で紹介されていました。
子宮体がんの原因はエストロゲン
子宮体がんのおもな原因は「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンにあります。長期間エストロゲンにさらされると、子宮内部の粘膜が異常に増殖。やがて粘膜の細胞に誤作動がおこり、がん細胞へと発展してしまうのです。
通常は妊娠することで、エストロゲンの影響は弱まります。それとともに、子宮体がんのリスクが減るものです。
しかし少子化のいま、妊娠することなくエストロゲンにさらされ続けている女性が増加。子宮体がんが増えているのが現状です。
子宮体がんの原因は太り気味に多い
エストロゲンの過剰分泌には、妊娠しないこと以外にも危険な因子があります。それが「太っていること」です。太っている人は、高エストロゲン状態になりやすいことがわかっています。
じつは、子宮体がんの原因となるエストロゲンの原料は、脂肪細胞に含まれるコレステロール。太り気味の人はエストロゲンの量が常に多い状態となるのです。
高エストロゲン状態は、子宮内部の粘膜の増殖を進行。子宮体がんの原因となってしまいます。50代を超えてメタボ体型の人は、不正出血など子宮体がんのサインに注意してください。
■『みんなの家庭の医学』
【いま気をつけるべき病】
子宮内膜症チェックは閉経後の人も確認すべし
卵巣がん検査を閉経後のシニア女性が受ける理由
子宮頸がんの原因は閉経後でも安心できない
■「子宮がん」おすすめ記事
子宮頸がん検診は5年間隔「HPV検査」でOK
子宮頸がんワクチンは1回接種で十分な効果
■「閉経後」おすすめ記事
池上季実子の更年期障害…ホットフラッシュ
身長が縮む!?骨粗しょう症で背骨が圧迫骨折
「骨粗しょう症」8割は女性…危険度チェック
ホットフラッシュの症状を改善する3つの対策