インフルエンザワクチンの効果は50%に満たない
インフルエンザといえば、予防接種で受けるワクチン。ワクチン注射をしておけばその効果でインフルエンザにかからないと思いがちですが、それは間違いです。そもそもワクチンでインフルエンザの発病を100%抑えること無理。発病を抑える効果は50%に満たないのでした。
ワクチンが効かない3つの理由
ワクチンが効かない理由は3つあります。1つは、流行すると予想されたワクチンの型が外れることです。インフルエンザウイルスには多くの種類が合って、その組み合わせは144通りもあるとか。型が違っているために、ワクチンが効かないことはよくおきるのです。
2つめの理由には、ワクチンの製造過程で遺伝子変異がおきることが挙げられます。ワクチンの製造は、有精卵にインフルエンザウイルスを培養して行われるもの。この製造過程で、インフルエンザウイルスが変異してしまうことがあるのです。このため、ワクチンの効果が下がってしまうことがあります。
3つめの理由は、できる抗体に個人差があるためです。ワクチンを接種したあとには、その人の体に抗体ができるもの。この抗体はできやすい人とできにくい人がいて、個人差があるのです。
インフルエンザワクチン本当の目的
そもそもワクチンを接種する本当の意味は、重症化を防ぐことにあります。ワクチンを接種したからといって、インフルエンザの発症を100%抑えること無理です。
ワクチンで発病を抑える効果は、65歳以上で45%ほど。乳幼児でも20~50%といいます。ワクチンでインフルエンザにかからないようにするのは無理な話なのです。
しかし、もっとも大切なのは重症化を抑えること。65歳以上の人にワクチンを接種すると、死亡するのを8割減らすのです。100人死んでいたものが、ワクチンによって80人が助かるということ。この意味で、インフルエンザワクチンは有効なのです。
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