インフルエンザの発症原因が「かくれ便秘」!?
厚生労働省の調査では、便秘を訴えている女性は全国に330万人もいるとか。その数は男性の2倍以上というから驚きです。しかも、放っておくとインフルエンザの発症原因にもなるとか。さらには、がんやうつ病の原因となり、最悪の場合には死の危険にもつながるのです。
便秘が原因でインフルエンザを発症
女性が男性よりも便秘になりやすい理由は大きく2つあります。そもそも筋力も弱いため便を押し出す力が弱いこと、そしてもともと骨盤が広いために腸の形が崩れやすいことがその理由です。
そして、注意すべきは毎日便通があっても、骨盤の間に便が溜まってしまう「かくれ便秘」。毎日トイレに行っているのに、便通の量が少なかったりして、便秘と同じ状態にある人のことです。
かくれ便秘は、最近では腸内環境の悪化によって引き起こされることがわかってきています。腸内環境の悪化は、インフルエンザなどいろいろな感染症を発症させることがわかってきました。
インフルエンザを発症させる悪玉菌
さらに、便秘によって腸に便が長く留まることが事態を悪化させます。便の腐敗が進んで腸内に有毒ガスが発生することで、体にさまざまな害を及ぼす悪玉菌が増殖。悪玉菌が出す有害物質によって体内の免疫力が低下して、インフルエンザを発症しやすくなるのです。
かくれ便秘の影響は、インフルエンザの発症だけにとどまりません。心のバランスを整える作用のあるセロトニンは、ほとんどが腸内で作られるもの。悪玉菌によってセロトニンの分泌量が減ると、うつ病になりやすくなるのです。うつ病患者の50%以上が便秘である…という調査結果もあります。
さらに慢性の便秘が続くと、発がんの原因にもなるといわれています。大腸がんの発生を引き起こすこともありますし、最悪の場合は腸閉塞などで死に至ることもあるのです。
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