脳卒中の原因は高血圧だけとは限らなかった
脳の血管が詰まったり破れたりする脳卒中の原因といえば、高血圧と考えられてきました。しかし、血圧が正常でも脳卒中のリスクが6倍にもなってしまうことがあります。じつは、血圧が高くなくてもおきてしまう新型の脳卒中があることがわかったのです。実際の症例を見てみましょう。
脳卒中の原因となる高血圧に注意
74歳の女性はある朝、起きてまもなくトイレのドアがゆがんで見えたといいます。そのまま様子を見ていたら、足元がふらつき転倒。病院に運ばれた女性は、脳卒中の治療を受けて一命は取り留めました。
この女性はふだんから人一倍、脳卒中の原因となる高血圧には注意を払ってきました。自身の母親を脳卒中で失っていたからです。高血圧にならないように、ふだんの生活も味噌汁は飲まず、漬け物も食べないようにして減塩もがんばっていました。
実際に病院に運び込まれたときのスキャン画像を見てみると、たしかに脳梗塞が白く映っています。しかし、ほかの箇所にも、小さな脳梗塞がおこっていました。女性は倒れる前から出血や梗塞が14か所もあったのです。
高血圧でなくても脳卒中を発症する
このように、高血圧でなくても発症する脳卒中は、ある特定のタイプの人に多く見られることがわかってきました。それは遺伝との関連は低いとされていて、年代としては50代から急増。60代では4人に1人、70代では3人に1人がこのタイプです。
高血圧でなくても脳卒中を発症するタイプは、どうすれば見分けられるのでしょう? それは血圧計で測ることが可能。ある血圧の測り方をすると意外な数値が出るといいます。
その測り方とは、まず左手を血圧計に入れて測定。そして、2回目の測定は、一度立って座ってから測ります。すると、高血圧でなくても脳卒中を発症するタイプは、2回目の測定で高血圧になっているのです。
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